こどもあたま姐さんとともにフリーマントル熱に罹ってしまい、本屋に行くたびに新潮文庫の棚を舐めるように物色しているわけですが、旧刊がなかなか見つからない。おそらく絶版状態になってるのであろうと忖度しているのだけれど、絶版だからといって読みたい熱が治まるはずもなく。
まああたくしの場合、幸いチャーリー・マフィンシリーズに関しては『城壁に手をかけた男〈上〉』『城壁に手をかけた男〈下〉』まで、文庫化と同時に読んでいたものの、フリーマントルの新作を読んで、全然関係ないけど初期の『消されかけた男』とか『別れを告げに来た男』とか『明日を望んだ男』といったチャーリー・マフィンシリーズを再読しようとすると大変なことになる。このあたりはすべて段ボール箱に詰めて実家の押入れに眠っているのだ。
こういうのが即座に取り出せると、もう少し深みのある人生を過ごせそうな気もするけれど、それはまあ気のせいだねきっと。
というわけで、神田の古書店に赴く前に、ブックオフ巡礼に出たわけですが、いや、あらためて数店まわっていろいろ考えさせられました。主に文庫なんですけど、背が焼けていたり端本は消費税込みで105円均一、新古本並みの文庫であれば250円均一って、ちょっとすごくないか?
店内では清水國明が、
読みたかった本や聴きたかったCD、見たかったDVDや遊びたかったゲ
ームソフトをブックオフで見つけたら格安で購入。読み終わったり
聴き飽きたり、見飽きたり遊び飽きたらブックオフで売ればいい!
みたいなことを言っていて、もちろん、おれの記憶だからあてにはならないけど、その店内放送をバックに、結構なヒトがCDだの文庫本だの漫画本を黙々と物色しておりまして、あたくしもその一群に混じって絶版扱いのフリーマントル本を何冊か購入したわけですけど、これに味をしめると、もうWebの新刊本屋に行く気が失せるね。ロングテールだ鰯の頭だといったところで、ブツがなければWebも機能しない。
新刊本と出会うには普通に書店があればいいけれど、いったん新刊中心市場への供給が絶たれた本に関しては、やはりそれ相応の市場を巡らないと入手できない。オークションやAmazonのセコハン本でありえない金額を提示されるくらいなら、足を使って探したほうがよっぽどいい。そのほうが、新刊書店では見過ごしていた書籍とも出会えるわけだし。
もともとCD(というかレコード)がそうだったように、書籍もそういうルートでも人気を博さないとダメよね。
では、こういう状況をWebは改善できるのだろうか? ブックオフがWeb展開しだしたら、できないことはないなあ。ただ配送のタイムラグはいかんともしがたいだろうし。トランザクションの問題をはらむわけですね。
あとは計画的なブツの買取ができないという点も大きいか。いわば市中在庫をどう管理するかがキモになるだろうな。
今度は読まなくなった本を何冊か持って行って、いくらくらいになるか試してみるつもり。もっとも、それこそバージョン依存しまくりの本ばっかりだから、そんなにいい値段になるとは思えないよなあ。回転率が上がるような本、たとえば今なら『DEATHNOTE』全巻一揃いとかだと、わりといい値段になりそうな気もする。あるいは、岡崎京子全作品とかね。とりみきじゃダメかな。