Windows Mobile開発本を買った

ちょっと用があってWindows Mobileに首を突っ込んでいる。

昔むかし、お仕事の関係でいじったことはあるけれど、いじったのは実機ではなく開発環境だし、しかも言われたとおりに記述してビルドし、エミュレータ上で動かしただけなので、正確にはいじったことにもならない。あまつさえ、そのときの環境はeMbedded Visual Basicだったわけだから、いまや完全に“生粋のシロート”なのであった。

なんつったって「Windows Mobile 6.0 ProfessionalとWindows CEとどう違うの?」くらいのイキオイである。「それって、Pocket PCと同じ?」てなもんだ。

というわけで、背景をなんとなく理解するためにWebをくるくるしつつ、開発用の参考書に「Windows Mobileプログラミング徹底理解」ってのを買ってきた。

これはちょっと(ほかにWindows Mobile 6.0系の開発ガイドブックがないということを差し引いても)良書の予感。

あんまり難しいことをするつもりは一切ないのだけれど、広がるアイデアを展開するための端緒をそこかしこに置いてくれているような気がする。“気がする”ってのは、まだ読んでる途中だからね。

とりあえず、この本を相棒に、ボチボチやってみることにする。

Windows Mobileプログラミング徹底理解
ホーミン Offisnail
ソフトバンククリエイティブ
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本日のびっくりドッキリメカ

うーむ……。いやまあ、アリかナシかといえば、アリなんだろうけど、ねえ。

マンガでわかる統計学
高橋 信 トレンドプロ
オーム社
The Manga Guide to Statistics
The Manga Guide to Statistics
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Shin Takahashi
No Starch Pr

似てる

Webをくるくるしてて見つけた物件。

レッチリの担当ディレクターがsmalltalkファンだったのかなあ。

まあ、ASCIIの担当編集者も、どこかのなにかにインスパイアされてるとは思うだけどね。

こーゆう意味性とか内容との連動性のない、ストレートかつ“使い方ひとつで下品になりかねない”素材を使った表紙って、好きだなあ。うまくいった場合に限るけどね。もちろん。

しかしまあ、こうして並べてみると、わざわざエントリにするほど似てはいるわけではないな。「smalltalk本のカバーデザインを目にしてレッチリを思い出しました」程度の話でございました。申し訳ない。

『詳説 正規表現 第3版』が刊行される件

vi(とその派生型エディタ)を常用するようになって、なにが一番変わったかというと、“正規表現”への取り組みだったおれなので、当然、この本も買っちゃうだろうなあ。積読になると思うのだけれど。なにしろ、基本的に.NETerなので、9章として「.NET」の章が加わった前版さえあれば個人的には充足しているわけだし。

もちろん、第3版では新たに第10章として「PHP」が加わったわけだけど、この先PHPをいじることはこの先ないだろうしなあ(あったりどうしましょう。泣いて謝るしかないかなあ。それだけは勘弁してくださいとか)。むしろJavaScriptの章を加えてくれたら両手を挙げてブラボー宣言だったんだけどね。

ただまあ、正規表現をバリバリ使用する局面としては、vim上でのテキスト処理だったりするので、たとえば4章「正規表現処理のメカニズム」とか6章「効率のよい正規表現の作り方」とかのほうが、興味をそそる(つっても、これこそ2版と同じなんじゃないかと)。

消極的ではあるけれど、新版になれば、また新たな気持ちで“先読み”とかのメカニズムを今度こそ理解できるかもしれない、などという淡い望みをつないでみたりするわけですよ。

あー。GWに読んで試して大喜びな物件が増えていく……。

詳説 正規表現 第3版
詳説 正規表現 第3版
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Jeffrey E.F. Friedl
オライリージャパン

TeX関連書籍の(個人的)まとめ

某社からは『独習 LaTeX2ε』などという書籍が出たこともあって個人的にTeX熱が上がっております(若干ウソ)。

なにをしてるかというと、まあ個人的なスタイルシートを作っているわけですけど、それにあわせていろんな刊行物を買い込んでいるわけですね。先日の紀伊國屋新宿南口店詣も実はTeX本漁りが主目的だったりしたのですけど。

そこで、最近購入した、あるいは読み直しているTeX本をリストアップしておこうというエントリです。

まあ、実際には「美文書」と「文典」をきちんと読み込んで、必要なコマンドを覚えていけばなんとかなるにはなるんだけど、「階梯」も捨てがたい一冊だということを、読み直して理解しました。なにしろレイアウトがよいせい(というか文字間/行間がおれ好み)か、読みやすいんだよね。「独習」は読み難いんだけど、うんざりするほど詳細に書かれたエラー処理が非常にいい。いずれエラー処理で泣きそうになったら読み直して感激するに違いない(おれが)。

という、通り一遍のリストのあと、本日届いた一冊がこれ。

以前、会社で背表紙を見たことがあったので、いつでも読めるだろうと思っていたら、度重なる引越しでどこかに消えてしまったという一冊なのでした。なんてことでしょう。

平成元年(1989年)の刊行で、当時5,800円(+税)。Amazonでは18,500円(!?)なんだけど、3,800円で購入。へへへ。

まだ途中までしか読んでないけど、薦めてくれた識者いわく「(まだシンプル極まりないころの始原のTeXだから)理解しやすいかも」というコトバ通りで……、というかコマンド少な杉。なるほど数式(だけじゃないにしろ)をキレイに出力することが主目的だったんだよなあ、ということがよくわかる。

おそらくこの本で一番面白いのは「Appendix B:基本的なコントロール・シーケンス」と「Appendix D:ダーティトリック」、「Appendix E:書式のサンプル」かな。あとは「Appendix K:日本語TeX」は「美文書」の「付録A」と同じような意味で興味深い。『TeXブック』刊行当時のコンピュータ組版事情が透けて見えてくる。

でもなあ、20年前の成果から大して離れられない“いま”って、なんなんだろうね。

誰か買ってくれないか

買おうかなあ。どうしようかなあ。

先日、久しぶりに新宿紀伊国屋南口店で偶然発見し、そのときは泣く泣く断念した2冊。いまだに買おうかどうしようか迷っているのよね。まあ、迷ったら買いでしょ、JK。という話もあるんだけどさあ。

おそらく会社のマシンのそばに置いて、ことあるごとにページをめくり、バージョンがあがるころには、真っ黒になるくらいバッドノウハウが細かく書き込まれていて、おかげでバージョンを上げられまへんねや。みたいなことになりそうな予感もするんだけどね。

それにしてもなあ、どうしたものかなあ。

Microsoft Office SharePoint Server 2007オフィシャルマニュアル (上) (マイクロソフト公式解説書)
イデアコラボレーションズ株式会社 Bill English Microsoft SharePoint Community Experts
日経BPソフトプレス

『microsoft.com大全』なんて本が出てる件

それにしても、この“力の抜け具合”はスゴイなあ。

いくらで請け負ったんだろう。

というか、こういうのが出てくるってことは、TechNetとかMSDNのアクティビティが(かなり?)下がってるということなのではないか、とか勘繰りたくなるのが人情というもので。

……。にしても、スゴイなあ。

microsoft.com大全
microsoft.com大全
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井上 孝司
毎日コミュニケーションズ (2008/02/23)

『プログラミングGauche』を買った

プログラミングGauche』(オライリー・ジャパン)購入。

まあArcよりは面白いんじゃないかとか。Gaucheで動くロボット(3Dね)とか見ちゃったりすると、遊ぶにはいいかもとか。

もっとも、中途半端な言語勉強はそろそろやめにして、ネイティブ並におしゃべりできるように集中学習したほうがいいかもー、なんてことも考えてはいたのだけれど、

初稿の入稿が11月

そこから第3稿まで。

3/12の19:00から新宿ジュンク堂で先行発売

今日買った本は見本刷りなので、奥付が間違えている。

「Gauche Nightメモ」(L'eclat des jours)

なんてレポート読むと、別な興味まで沸いてくるというもので。

奥付が間違っていても(見本刷りとはいえ)市場に流しちゃえるってのは、いろんな意味でスゴイ(あるいはゴイスー)。同じころ、スリップ(書店で店員さんが抜いちゃうヤツ)の価格とカテゴリナンバーが間違っていることが発覚し、テスト販売を中止する版元があったりしたので、感慨ひとしお。

まあ、そんなことはどうでもいい。とりあえずゴールデンウィークはGaucheウィークということで。ひとつ。

プログラミングGauche
プログラミングGauche
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Kahuaプロジェクト 川合 史朗
オライリージャパン (2008/03/14)

休刊の一誌

諸般の事情により『コミック・ガンボ』は第48号(12月11日号)をもちまして休刊いたします。

読者の皆様をはじめとして、多くの関係者にご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。創刊以来約1年と短い期間ではありましたが、ご愛読いただき誠にありがとうございました。

「コミック・ガンボ」を応援いただいた皆様に深く感謝いたします。

「読者の皆様へ『コミック・ガンボ』編集部からの重要なお知らせ」(プレスリリース/DIGIMA)

さようでございますか。

一冊も目にしないうちに消えてしまうってのは、ちょっと悲しい。一冊くらい入手しておけばよかったなあ

その一方でジャンプスクエアは完売しているわけだから、やっぱり(というか当たり前なんだけど)値段じゃないのよね。出回っている言説を単純に信じれば、読者層を構成しなおして最適化したということになるんだろうけど。

でも、読者層を構成しなおすってのは、かなりスゴイことなんだぜ? 手持ちのデータをすべて破棄するってことだからね。

それができるかどうかってのが、メディアの今後を左右しそうな気がするな。

まあ、いまさらですけどね。

休刊の2冊

世相を映し出す言葉や最新の専門用語を収録して毎年11月に出版していた「イミダス」(集英社)と「知恵蔵」(朝日新聞社)が、昨年発売の2007年度版で休刊することが31日、分かった。

「イミダス」は1986年創刊。集英社によると、創刊号は113万8000部を売り上げたが、その後は減少を続け、今年度版は14万5000部になっていた。また、朝日新聞社によると、89年創刊の「知恵蔵」は、当初は95万部を売り上げるなど好調だったが、今年度版は13万部まで落ち込んだ。

両社とも「IT(情報技術)やインターネットの普及で無料でさまざまな情報が得られるようになり、需要が少なくなった」としている。2誌とも並行して提供しているネット版は存続させる。

「「イミダス」「知恵蔵」休刊へ=ネット版は存続」(Yahoo!ニュース)

いやまあ、さまざまに申し述べたいことは多々あるんですけどね。まあ、いいや。

ヴォネガットの置き土産

クソ暑い……、あ。失礼。うんこ暑いなかを本屋まで熱波を避けるため匍匐前進し、ようやく故カート・ヴォネガットの『国のない男』を入手する。

NHK出版という点に驚愕し、訳が伊藤典夫あるいは浅倉久志ない点にややうなだれ、帯の推薦文に爆笑問題の太田光がいて、泣きそうになる。

いやまあ、それほど意味はない。いやなら洋書を取り寄せればいい。その程度の自由は、まだトイレの芳香剤と一緒に物置の奥のほうにしまってあるはずだ(影響受けやすいなあ)。

国のない男
国のない男
posted with amazlet on 07.08.04
カート・ヴォネガット 金原 瑞人
日本放送出版協会 (2007/07)

テレビのチカラ!

先週の月曜日の『くりぃむナントカ』(テレビ朝日系)は「芸能界へそくり選手権」だった。これは、ゲスト3人(井戸田潤/国生さゆり/日村勇紀)にくりぃむしちゅーとMCの大木優紀アナが、それぞれ人前には(本気で)出せないものをまるごと借り切った一軒家(しかも家人はちゃんと生活している(という設定))のどこかに隠すというゲーム。事務所がOKを出さなかった取材関連のナニカ(国生)とか、家庭崩壊の危機もありうるという物件(井戸田)はキワドク発見されないなど、じゃっかんヤラセ感も漂うわけだが、まあTVのそれもバラエティだからいいんじゃね? などとヘラヘラ見ていたのだった。平和ってすてき。

“ドブ顔”キャラで「彼女なんていません!」と公言していた日村が、どう読んでも彼女からとしか思えない誕生日カードを暴露され、上田が実の兄の恥ずかしいローカル番組(レギュラーらしい)のVTRをオンエアされるなか、実家の枕元から発掘されたという物件を、真剣に“へそく”ったものの、あっけなく発見され、全国(関東ローカルだっけ?)にさらされてしまったのは有田なのだが、その物件が『実践イラスト版 スローセックス 完全マニュアル』。

「芸能生命が……」とかいうほどのものかあ? と番組を見ながら独りごちていたのだが、とりあえず本日(2007年8月4日付)の紀伊國屋和書デイリーベストでは、堂々3位に登場するなど、かなりの部数が動いたもよう。

このなかに何人の芸能人がいるか知らないし、知ったところであまり大勢に影響はないと思われるのだが、久しぶりにテレビの力をまざまざと感じ入った一瞬ではございました。おれも生涯に一冊くらい「芸能生命が……」といわせるくらいヤバイ書籍を作ってみたいものだ。『Excelで作る二重帳簿』とか『Accessで管理する“ごまかすFX”』とか。

とりあえず、著者のアダム徳永と講談社(と編集者)は、さぞやお慶びのクチに違いない。

“セキュリティかるた”なる商品について

ぜんぜん知らなかったのだが、こんなのが出てたんですね。いやあ、お見それしました。すごいなあ。在庫があったらもらってみようかな。

ことしの年末は「セキュリティすごろく」ですかね。あるいは「セキュリティ福笑い」とか。

セキュリティかるた
セキュリティかるた
posted with amazlet on 07.08.02
日立システム「情報セキュリティブログ」 情報セキュリティ大学院大学板倉征男教授
翔泳社 (2006/12/11)

『トリプル・クロス』を読む

というわけで、最近読んだ2冊。つっても上下本だけどな。

“冷戦”は、いまや個人のなかで起こっているのだ、と著者が言ったかどうかは知らないけれど、まあ、そういうこと。

冷戦を抱えた個人個人が国境を越えて団結し、同じように国境を越えて団結しようとするマフィアの動きを阻止する、という筋書きなんだけど、マフィアサイドの個々人もそれぞれの“冷戦”を抱えていて、当然、双方の組織の中でも“冷戦”があり、それらの個別“冷戦”が事態をややこしくしながら、物語上の解決へと収斂しやすくするという、フリーマントルパターンだ。

個々人が抱えた“冷戦”は敵味方や国籍を超えて共鳴しあうので、展開はどうにでも転がすことができる。うまいもんだ。

主人公(のひとり)ダニーロフにシンパシーを感じるのは、たぶん、彼に矜持を見るから。

それにしても『トリプル・クロス 上巻 (1)』の“(1)”ってなんだろうな?

トリプル・クロス 上巻 (1)
ブライアン・フリーマントル 松本 剛史
新潮社 (2007/05)
トリプル・クロス 下巻 (3)
ブライアン・フリーマントル 松本 剛史
新潮社 (2007/05)

微妙すぎる案件について

「ぼく。」「帰ってきたぼく。」に続く、桜庭本第三弾「ぼく…。」がついに発売決定。話は2002年8月28日、代々木国立競技場「Dynamite!」にて行なわれた、対ミルコ・クロコップ戦から始まる。高田延彦引退興行、そこでのフジマールとの運命的出会い、高田道場との決別、HERO'S緊急参戦、更に昨年大晦日の“彼”との一戦などの裏話が、おなじみの桜庭節にのせて語られる。 「マランドロ」桜庭和志は、今回もやっぱり何かやらかしちゃうぞ!?

「桜庭和志『ぼく…。』」(Yahoo!japanブックス)

いや、あたくしは買わないし読まないですけどね。なんで取り上げたかというと、引用先のサイトに行けばわかるけれど、6月23日に発売される上記桜庭本は、6月8日から22日まで前文をPDFで無料公開されているからなのであった。期間限定ってのが、微妙な感じで微笑ましい。

ヤフーは「ユーザーと出版業界を繋ぐ新たなムーブメントを作りたい」とか言ってるみたいだけど、どうなんだろうな。てかこの場合のユーザーってのは、誰を指しているのだろう。あと全然関係ないけど、「新たなムーブメント」というと、ダウンタウンの浜チャンを思い出してしまうのだった。おれは。

ところで、『ぼく…。』の版元である東邦出版のサイトには、ほとんどアナウンスがないというのも、なんとなくアレゲな感じ。よく探すとデジタルビューという会社が一手に仕掛けていることがわかるのだが、そのサイトに行くと、うーむ……。

まあ、いろいろあるとは思いますが、がんばってください。

“ホーソン効果”を知った夜

“ホーソン”と聞くと、反射的に『緋文字 』を思い浮かべるおれは文学少年だった過去を持っているせいだが、そのため“ホーソン効果”と言われても、残念ながら浮かぶのは愛想笑いだけである。

愛想笑いを浮かべるだけでは、もはや世間様が許してくれないので、泣きながらgoogleさまにお伺いを立てたところ、以下のようなネタを教えてくださいました。ありがたいことでございます。

1932年の春、効率向上の専門家たちが、生産性に影響を及ぼすと考えられる環境パラメーターの効果を測定するため、ホーソンにあるウエスタンエレクトリック社でテストを実施した。彼らは、照明を明るくすると生産性が上昇することを記録した。次に、照明を暗くしても、生産性はさらに上がったことを記録した。明かりを完全に消しても生産性が上がり続けるのではないか、とさえ思った。そこで起こったことを考えてみると、明るさの変化それ自体は行動の変化ほど重要でなかった、ということである。人は、他と違った扱いを受けることに魅力を感じ、注目されることを好み、珍しいものに好奇心をよせる。

ピープルウエア 第2版』(著=トム・デマルコ/ティモシー・リスター 刊=日系BP社)より156ページ

ここまでは、まあ、わからんではない。おれがまだ澄んだ瞳のイタイケな少年だった時代の授業参観日を思い出せば非常によく腑に落ちるし、そこまで遡らずとも、注目されたいがゆえに(この歳になっても)バンドを組むわけだし、いまもなお(女性をはじめとする)「珍しいものに好奇心をよせる」。

ところがデマルコの結論はどうも違う方向を指し示すのであった。

これはその後、ホーソン効果と呼ばれるようになった。つまり、ホーソン効果は、人は何か新しいことをやろうとしたとき、それをよりよくやろうとする、ことを示している。

ピープルウエア 第2版』(著=トム・デマルコ/ティモシー・リスター 刊=日系BP社)より156ページ

へ?

注視されてる中で勝手のわかった作業を行なうと通常よりも効率が上がる、あるいはスケベ心はモチベーションを凌駕するというハナシじゃないの?

少なくともおれは「新しいことをやろうとしたとき」は、とにもかくにも果てしなく面倒くさくなってしまい、「よりよくやろう」どころか「より早く誰かに肩代わりしてもらいたい」としか思わないのだけれど。

だからこそのageil(つかペアプロ)だと思っていたわけですが、それは考え違いですかそうですか。

『コロラドの血戦』を読む

「ゴドーか!?」などというツッコミを入れたくても、そもそも突っ込む相手が待てど暮らせど来ないので、積読本の消化にいそしむ。

ここで取り上げた(なんてたいそうなもんじゃないけど)バーンズ捜査官シリーズ第1作となるクリントン・マッキンジーの処女作。本国では『絶壁の死角』がベストセラーとなったので、ながらく絶版だったこちらも息を吹き返したという経緯があったので、読者にしてみればシリーズの順番がおかしなことになっていたわけだが、「日本では本来の順番どおりに刊行された」にもかかわらず、順番どおりに読み進められないおれは、なるほど“ジャックあまの”なのであった。

『絶壁の死角』に比べて悪役がちょっと(人物として)立ち上がってないことを除けば、面白そうなキャラクターが登場するので飽きさせない。訳文も『絶壁の死角』に比べていい。

個人的な嗜好で言えば主人公の台詞(というか語尾)はやや陳腐。主人公の兄・ロベルトの無頼ぶりを際立たせるためにも、もう少しスクエアな人物造詣にしたほうがよかったんじゃないかなあ。

主人公の親父の“男っぷり”がかっこいいんだけど、家族という単位に収斂してしまうあたりが、なんというか限界を感じる。個人・家族・地域社会……と同心円状に広がる人間関係は、国家まで行き着かないものなんだろうな。最近のアメリカでは(9.11で、一瞬、到達した感があったけれど)。

コロラドの血戦
コロラドの血戦
posted with amazlet on 07.01.13
クリントン マッキンジー Clinton McKinzie 熊谷 千寿
新潮社

『侵入社員』を読む

原稿を待ちながら積読本を読み読み。

産業スパイ小説なんだけど、嵩にかかって畳み掛けるような語り口ではないところがいいですね。主人公のノンポリぶりからすれば、重厚に語る方法論はありえないことは自明なんだけど。

物語の舞台となるのがハイテク産業なので、“マイクロソフト”だの“アップルコンピュータ”だの“ソニー”といった、馴染みの活字が踊っていることもあって、登場人物たちが話すテクニカルタームも、なんとなくわかった気になるところがO型の特性である。

とはいえ、「次期マイクロソフト・オフィスに搭載される通信システム」という記述はどうかと思ったが。物語の中では、TCP/IPではないもっと別の物理層を含む通信システム、といった印象を受けたんだけど、それはどうなのかと(でも、もしかすると暗号化ライブラリの話だったかもしれない(そのくらい覚えておけよ、おれ))。

ストーリーは、まあまあ予想通りで、あとはそれをどういう形で成立させるか、ということになるんだけど、とてもうまく伏線が張ってあって、それはまあ見事な着陸具合でございました。ミッションインポッシブルっぽくなったときは、正直どうしようと思ったんですけどね。

「伏線の張り方と人物造詣がすごいなあ」などと偉そうなことをほざいていたわけですが、最後の「謝辞」に膨大な人の名前が挙がっていて、これだけの人々が目を通して意見を出せば、それはどんどんよくなるわな。兄貴が敏腕編集者というのが吉と出たんじゃないかとか。もちろん、おれのように、船頭が多すぎるといい加減イヤになって投げ出すということがなかったのが、最終的な勝因だと思いますが。

てか、あらゆる意見を反映させて、なおかつスピード感が消えない、ってのは、これは翻訳者の手腕なのか。それとも、原文がよかったからなのか。

侵入社員〈上〉
侵入社員〈上〉
posted with amazlet on 07.01.08
ジョゼフ フィンダー Joseph Finder 石田 善彦
新潮社
侵入社員〈下〉
侵入社員〈下〉
posted with amazlet on 07.01.08
ジョゼフ フィンダー Joseph Finder 石田 善彦
新潮社

『絶望の死角』を読む

年末に読んでた本のうちの一冊。

なんというか、相当クセのある原文だったのかなあ、とか思わざるを得ない小説でした。とくに開巻すぐの一文などは、何度も読み返さないと、誰がナニをどうしたのかわからないという。もしかすると、おれの老人力のせいかもしれないのだけれど、3回くらい読み直さないと、その文脈で語られている対象がイヌであることを認識できなかった。

ストーリー自体は「あとがき」で北上次郎が書いているとおり、定石に則った展開なんだけど(だからこそ帯に「ショッキングな展開」といれるのはズルイ。“ショッキング”なのは北上次郎の嗜好ゆえであって、必ずしもストーリーがショッキングなわけではない)、よくできた娯楽小説にある“サイドキャラクター”が生きているので、小説自体はとても楽しめた。

……。へんな言い方だな。ストーリー展開は予定調和的であるにもかかわらず、サイドキャラクターがよかったので、活字を追う速度が鈍らなかった、という言い方のほうが正しいのかな。おれの気持ちの上で。

とりあえず、この著者の他の本(同じシリーズみたいだけど)も出ているので、読んでみようと思う。思うだけで読まないかもしれないけど。

絶壁の死角
絶壁の死角
posted with amazlet on 07.01.06
クリントン マッキンジー Clinton McKinzie 熊谷 千寿
新潮社

やっぱり本屋には行ってみたほうがいい件

本屋で目にした気になる本。

これはすごいなあ。“携帯”じゃなくて“電話”というあたりに男気を感じる。腰巻には薄ら笑いを浮かべた中谷彰宏が載っているところもスゴイ。凄惨というべきか。

で、アマゾンで書誌情報を見てみたら、

どんなメディアをもしのぐ普及率をもち、誰にでも使える「電話」。いま、インターネットと組み合わされ、コンテンツの広がりを実現。強力なマーケティングメディアに進化した。これが、電話2.0。
「内容」(「BOOK」データベースより)

なと書いてあって「YahooBBの導入本かもしれない」とか、なんかよくわからないことを想像してしまった。

てゆうか、これ、ホイチョイ?

電話2.0―クロスメディア時代をリードする新しい電話活用法
宣伝会議 宣伝会議新社= 電話2.0推進委員会
宣伝会議

本を読まなくなったことの言い訳

おれよりも断然若い人から「最近の若い人は本を読みません」というハガキが来るわけだが、振り返るとおれも年上の連中から「お前は本を読まないからなあ」と言われていて、なおかつ、おれも年下を指して「おれらの下の連中は本を読まないよねえ」といっていたことを考えてみると「イニシエのヒトビトは一体全体どんだけ読んでたんだYO!」ということになって、愕然とする。

一世代間なら年間数十冊レベルの多い少ないで済むんだろうけど、世代をいくつかまたぎつつ、その差分総量を考えると、古人はありえない量の本を読んでいたことになる。

どう考えてもそんなベラボウな量の書籍が流通していたとは思えないし、なによりもそんなヒマなヒトビトは例外として処理するのが妥当なくらい、ほんの一握りだったのではないか。

などといいつつ、われとわが身を振り返ると、最近はめったに本を読まなくなっていて、まあ、読みたくなる本も少ないわけだが、それ以上に技術解説書の場合、こちらの理解が進まず途中でフリーズしている本がやたらある。

たとえば、

プログラミングMicrosoft.NET Framework
Jeffrey Richter 吉松 史彰
日経BPソフトプレス

という本が出たわけだが、実はこの前の、

プログラミングMicrosoft .NET Framework
Jeffery Richter 吉松 史彰
日経BPソフトプレス

は、まだ読み終わっていないというのはナイショの話だ。たぶん新版も購入して、正月に泣きながらページを繰ることになると思うのだが。てか、泣かなくても。

とりあえず、活字関係で飯を食っているくせに書籍を買わなくなった言い訳のために我田引水曲解論を展開すれば、問われるべきは物理冊数ではなく論理冊数なのである。一冊を15回読めば、それは15冊読んだことと同等か、あるいはそれ以上なのである。ということにしてしまえばいいのであった。

そうでも考えなければ、前の世代のヒトビトに「お前ら、ホントに本を読まねーな」などと言われたらイジケルしかないではないか。

2006年はなにが売れたのか

[年間ベストセラー:トーハン]

  1. 『国家の品格』(新潮社)
  2. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(静山社)
  3. 『東京タワー』(扶桑社)
  4. 『えんぴつで奥の細道』(ポプラ社)
  5. 『病気にならない生き方』(サンマーク出版)
  6. 『おいでよどうぶつの森かんぺきガイドブック』(エンターブレイン)
  7. 『人は見た目が9割』(新潮社)
  8. 『新・人間革命15、16』(聖教新聞社)
  9. 『子育てハッピーアドバイス1、2、3』(1万年堂出版)
  10. 『鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール』(総合法令出版)
  11.  

集計期間:2005年12月~06年11月

[年間ベストセラー:日販]

  1. 『国家の品格』(新潮社)
  2. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(静山社)
  3. 『東京タワー』(扶桑社)
  4. 『えんぴつで奥の細道』(ポプラ社)
  5. 『おいでよ どうぶつの森 かんぺきガイドブック』(エンターブレイン)
  6. 『病気にならない生き方』(サンマーク出版)
  7. 『人は見た目が9割』(新潮社)
  8. 『新・人間革命15、16』(聖教新聞社)
  9. 『子育てハッピーアドバイス1、2、3』(1万年堂出版)
  10. 『鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール』(総合法令出版)

集計期間:2005年12月~06年11月

ちなみに、e-hon調べでは、年間総合1位は『生協の白石さん』(講談社)だったようです。

『ホームズ二世のロシア秘録』を読む

というわけで、現状ではフリーマントルの最新刊(だよね?)であるところの『ホームズ二世のロシア秘録』を読了。

やっぱり、登場人物が借り物だとオリジナルのテイストが邪魔するのか、あまり人物像がイキイキしてない感じを受ける。もちろんフリーマントル色も加味されてはいるんだけどね。

チャーチルとマイクロフト(シャーロック・ホームズの兄)のやり取りは、フリーマントルの筆もスイスイ進んでいるような印象なのだけど、ホームズその人が出てくると、どうもぎこちない。行動して観察し推論する天才探偵を、アームチェアディティクティブ(というか、いわゆる参謀本部長)として造形していかなければならなかったのが響いているのかなあ。

息子であるセバスチャンの活躍は、下手すると007になりかねなくて、そこも歯がゆさが残るのだけれど、もしかするとおれの世界史の授業日数が足りていないため、本来ならドキドキすべきトピックをすべて読み落としているという可能性も捨てがたい。

てか、今気がついたけど、登場人物がみんなして頭がよすぎるんだと思う。フリーマントルのよいところは、うだつのあがらない(と見えるし見られている)主人公が、エリートたちの仕掛ける罠をかいくぐったり、その罠を逆手にとって生き延びたりするところに良さがあるのであって、サラブレッドが活躍しても、それは面白くないのだよ、ワトソンくん。

まあ、遠出のお供には最適だけれど、ちょっと厳しい感じではございます。

ホームズ二世のロシア秘録
ブライアン フリーマントル Brian Freemantle 日暮 雅通
新潮社

正規表現に関する件

いまさらながら正規表現に対する手前のスキルを上げようと必死になっているのはワケがあるのだが、これがなかなか思うように進まない。

おそらく『詳説 正規表現 第2版』に記述されている原理をきちんと理解しておけば、“芸術的な”と形容したくなるような抽出や置換を行なうわけではないので、それほど難しいはずはないのだが、単にテキストデータから無駄な空白を取り除こうとするだけでも耳から煙が出るほど脳内シナプスを酷使することになる。

まあ、シナプスそのものが俺内絶滅危惧種に指定されているほど少ないので、ちょっとした負荷で煙が出るわけだが。

白煙が噴き出した段階で、その日の作業はすべて中断しなければならないため、できるだけシナプスに負荷をかけないようにしなければならない。で、どうするかというとお手軽なリファレンスを使用することになる。

このところよく使っているのが『正規表現辞典』だ。帯にあるように「能率120%アップ!!」はヒジョーに怪しいが、原理が理解できず腑に落ちないままでも、とりあえずやりたいことはできるようになる。というか「できるようになる文例」は豊富に掲載されている。

これまでの正規表現本というと、『詳説 正規表現 第2版』で展開されている解説のサブセット版+ごくカンタンな文例のみで、あとは「読者の皆さんが応用例を作ってください」という流れだったわけだが「その応用例を手っ取り早く知りたいんだよ!」という、おれのようなモノグサかつ向上心のない読者にとっては物足りないものばかりだったわけだ。

その意味で、『正規表現辞典』のように、原理解説よりも文例が豊富だと「アレとコレを組み合わせると逝けるかも」というような、それこそ応用への端緒も見つかって大変ありがたい。

ブラックボックスが多いと、ブラックボックスそのものの解説よりも、やりたいことに対するブラックボックスの順列組み合わせを例示するほうが、ニーズに合うという好例のような気がする。

“逆引き”という発想を最初にブツにしたのは、誰なんだろうな。

正規表現辞典
正規表現辞典
posted with amazlet on 06.10.30
佐藤 竜一
翔泳社
詳説 正規表現 第2版
詳説 正規表現 第2版
posted with amazlet on 06.10.30
Jeffrey E.F. Friedl 田和 勝
オライリー・ジャパン

『シャーロック・ホームズの息子』を読む

なかなか進まなかった『シャーロック・ホームズの息子』上下巻を、ようやく読了。

なかなか進まなかったのは、単にまとまった時間が取れなかったためと、バンド関係に咲かなければならない時間が思いのほか多かったため。当たり前だけれど、読むのに苦労するような小説ではない。

SFでもエスピオナージュでも、ディティールが正確であれば正確であるほど、法螺話は壮大な翼を広げることができる。たとえ、主人公が別の作者の創作物であったとしても。

というような、基本的なことを思い出させてくれました。

だって、主人公はタイトルにあるように、“シャーロック・ホームズ”の、しかも息子(!?)だし。もちろん、シャーロック・ホームズも出てくるしワトソン博士も健在。その上、チャーチルも(エスピオナージュだから政治が絡む)キーマンとして登場。

物語は第一次大戦前夜のイギリス。一触即発のヨーロッパは、米国の出方次第で明暗が分かれる情勢だ。中立を守るという米国だが、どうも欧州戦争によってボロ儲けを企んでいるグループが存在しているらしい。しかも、彼等はドイツに肩入れしている。このままではイギリスが危うい。

で、まあ、探偵業から派生的に国家間の諜報活動にまで手を広げていた(というか、広げざるを得なかった)シャーロック・ホームズに白羽の矢が立ちそうになるのだが、彼はすでに面が割れているし歳も歳だし、そろそろ新しい血を入れなければ、という背景があって、知られざるホームズの息子が登場することになる。

あとはまあ、偉大すぎる父を持つ息子と、父としての役割を放棄していたシャーロックとの確執を縦軸に、敵と味方の識別とその攻防戦を横軸に、国家と組織と個人、そして愛国というキーワードをふんだんにちりばめつつ、いつものフリーマントル節が炸裂するわけですわ。

文庫解説には「パスティーシュ」と書かれているけれど、ちょっと違うような気がする。もちろんパロディではない。換骨奪胎小説ではあるんだけど、面と向かって「パスティーシュなの!」とか目を吊り上げて言われたら、見つからないように首を8度ほど傾げつつ、退散しようと思う程度の、この違和感はなんなんでしょうね?

シャーロック・ホームズの息子〈上〉
ブライアン フリーマントル Brian Freemantle 日暮 雅通
新潮社
シャーロック・ホームズの息子〈下〉
ブライアン フリーマントル Brian Freemantle 日暮 雅通
新潮社

ブックオフが逝けてる件

こどもあたま姐さんとともにフリーマントル熱に罹ってしまい、本屋に行くたびに新潮文庫の棚を舐めるように物色しているわけですが、旧刊がなかなか見つからない。おそらく絶版状態になってるのであろうと忖度しているのだけれど、絶版だからといって読みたい熱が治まるはずもなく。

まああたくしの場合、幸いチャーリー・マフィンシリーズに関しては『城壁に手をかけた男〈上〉』『城壁に手をかけた男〈下〉』まで、文庫化と同時に読んでいたものの、フリーマントルの新作を読んで、全然関係ないけど初期の『消されかけた男』とか『別れを告げに来た男』とか『明日を望んだ男』といったチャーリー・マフィンシリーズを再読しようとすると大変なことになる。このあたりはすべて段ボール箱に詰めて実家の押入れに眠っているのだ。

こういうのが即座に取り出せると、もう少し深みのある人生を過ごせそうな気もするけれど、それはまあ気のせいだねきっと。

というわけで、神田の古書店に赴く前に、ブックオフ巡礼に出たわけですが、いや、あらためて数店まわっていろいろ考えさせられました。主に文庫なんですけど、背が焼けていたり端本は消費税込みで105円均一、新古本並みの文庫であれば250円均一って、ちょっとすごくないか?

店内では清水國明が、

読みたかった本や聴きたかったCD、見たかったDVDや遊びたかったゲ
ームソフトをブックオフで見つけたら格安で購入。読み終わったり
聴き飽きたり、見飽きたり遊び飽きたらブックオフで売ればいい!

みたいなことを言っていて、もちろん、おれの記憶だからあてにはならないけど、その店内放送をバックに、結構なヒトがCDだの文庫本だの漫画本を黙々と物色しておりまして、あたくしもその一群に混じって絶版扱いのフリーマントル本を何冊か購入したわけですけど、これに味をしめると、もうWebの新刊本屋に行く気が失せるね。ロングテールだ鰯の頭だといったところで、ブツがなければWebも機能しない。

新刊本と出会うには普通に書店があればいいけれど、いったん新刊中心市場への供給が絶たれた本に関しては、やはりそれ相応の市場を巡らないと入手できない。オークションやAmazonのセコハン本でありえない金額を提示されるくらいなら、足を使って探したほうがよっぽどいい。そのほうが、新刊書店では見過ごしていた書籍とも出会えるわけだし。

もともとCD(というかレコード)がそうだったように、書籍もそういうルートでも人気を博さないとダメよね。

では、こういう状況をWebは改善できるのだろうか? ブックオフがWeb展開しだしたら、できないことはないなあ。ただ配送のタイムラグはいかんともしがたいだろうし。トランザクションの問題をはらむわけですね。

あとは計画的なブツの買取ができないという点も大きいか。いわば市中在庫をどう管理するかがキモになるだろうな。

今度は読まなくなった本を何冊か持って行って、いくらくらいになるか試してみるつもり。もっとも、それこそバージョン依存しまくりの本ばっかりだから、そんなにいい値段になるとは思えないよなあ。回転率が上がるような本、たとえば今なら『DEATHNOTE』全巻一揃いとかだと、わりといい値段になりそうな気もする。あるいは、岡崎京子全作品とかね。とりみきじゃダメかな。

『シャングリラ病原体』を読む

初版が平成15年3月だから、かれこれ3年前の作品。「近未来サスペンス」と銘打たれていたのでやや敬遠気味だったのだが、リハスタに向かう電車の中で読むことに。

ストーリーは氷に封印されていた病原菌が地球温暖化によって世界規模で甦生し、その克服に各国から選りすぐりの科学者たちが挑むというもの。病原菌はDNAを破壊することで老化を促進し、およそ10日間で老化に伴うさまざまな障害(骨粗鬆症だったりアルツハイマーだったり)を引き起こしつつ、最終的に宿主を死に至らしめるというもので、この原因の特定が横軸となる。

“各国の選りすぐりの科学者”と“世界規模の疫病”となれば、それぞれの国の政治が絡むわけで、このあたりをリアルさはフリーマントルの独壇場。とくに疫病の症状がエボラ熱ほどの劇的な症状ではないため、むしろ人間の権力志向という疫病のほうが根が深く厄介なものというイメージを与えてくれる。一方は加速する死であり一方は執着する生というコントラストも面白い。

テレビドラマ『24』から爆発シーンとか闘争/逃走シーンを抜き去り、主人公や脇役たちの濃密な思考シーンや権謀術策シーンを充填した、といえば一番わかりやすいのかな。

上下巻、一気通貫で読了。

シャングリラ病原体〈上〉
ブライアン フリーマントル Brian Freemantle 松本 剛史
新潮社
シャングリラ病原体〈下〉
ブライアン フリーマントル Brian Freemantle 松本 剛史
新潮社

『エロの敵』を宣伝する

あまり誰も言わないようだが、チョコ最中ジャンボはうまい。入荷したてだと、CMで言うように最中もチョコもパリパリで、ホントにうまい。曰経ソフトウエアの前編集長であったところのY.アナギダさんも言っていたから間違いない。

あと、旧上長のご家庭では1日3ブロックしか食べてはいけないという不文律があるらしく、一袋食べようものなら、すごい勢いで怒られるそうだ。そういうのもどうかと思うのだが、まあ、他人様の家庭の話なので「あー、そうですか」としか言えないわけだが。

まあ、そんなわけで、本日も夕方近くに近所のコンビニエンスストアに購入しに行ったら、数年ぶりに(ウソ。でもそんな感じ)デッドマン二世と遭遇する。ロフト+1で著者が参加するイベントがあるので新刊本を持っていくのだ、という。いわずと知れた『エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること』だ。

どうもコラムには劇画アリスとかも紹介されているらしく、しかも「全冷中」絡みだというのだから、これは気になる。

全冷中というのは、知ってるヒトは知っている、山下洋輔がジャックの豆の木を根城にしていたときに、冷やし中華を夏にしか供さないように画策した国家を巻き込んだ陰謀に対抗すべく結成された地下組織である。ただ、ジャックの豆の木に貼り出された結成趣意書に記載された組織名称と一般に流布されているそれには若干の相違があり、そもそもの発端がいずれなのかがサダカではない。

果たして『エロの敵』において、全冷中は「全日本」として記述されているのか「全国」として記述されているのか、とても気になる。

そんな風に言われると、あなたも気になるでしょ?

エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること
安田 理央 雨宮 まみ
翔泳社 (2006/09/28)

『うつうつひでお日記』を読む

会社からの帰途にふらっと立ち寄った本屋で発見。即購入。即読了。

なんかもう純文学を超えちゃったなあ。さすがに狂気は影が薄くなったものの、たとえば夢と現実を「しかたなく」という一言でつなげて違和感のない10月18日の日記や、散髪時の鏡に映る あじましでお の表情(11月8日)とか、ときどき壮絶に怖い影が顔を出す。

うはうは言いながら読み終えたら、「仕事」とか「人間関係」とか「老い」とか「性欲」とか「文化」とか、すなわち“生きる”ということについてしみじみ考えてしまった。

おれはここまで赤裸々になれるかなあ。

とはいえ、箸休めのつもりか、途中ではいるインタビューはなんとかならんか。最後に全部まとめてくれたほうがよっぽどよかった。インタビュー自体もやっつけっぽくてダメだし。ページあわせだったとしても酷すぎる。角川書店は猛省されたし。

うつうつひでお日記
うつうつひでお日記
posted with amazlet on 06.09.17
吾妻 ひでお
角川書店 (2006/07/06)

アマゾンの不具合について

たぶん普通の人は気がつかないと思うが、これは翻訳者にとってというか私にとっては重大な問題であって、なにがかと言うとアマゾンの書籍の表記から翻訳者の名前が消えたのである。
「アマゾンがちょっと許せない」(kayahonの日記)

という一文ではじまる、悲しいエントリが9月5日にあがっていて、いやー、天下のAmazonのシステムもそろそろホコロビが出てきたか知らん。などと安易に考えていたら、別のルートからこんなリーク情報が。

Amazon.co.jpが、Amazon.com側のシステムリニューアル伴い、書籍一点ごとの
ページ(カタログ)に以下のようなトラブルが起きています。
・著者が複数名いる書籍で、タイトル下に出る著者名部分が、1人の
 みの表示になる。
・営業側で送付している書誌データのアップが今までより遅くなり、
 送付に問題ないにも関わらず、文字化けしているものもある。
・ニューメディア商品のカタログが落ちたままで、アップされない。
・その他いろいろ
これは、USのAmazon.comがAmazon.co.jpの書誌DBも管理しているため、USの
システムリニューアルプロジェクトにより、日本側からの修正に対応できなくなっている
ことが原因です。

付け加えると「アメリカのシステムチームによるプロジェクトのため、具体的に答えることができない状況」だそうで、雑誌に限らずリニューアルプロジェクトは大変なのだなあ、と遠い目にならざるを得ない(立ち位置誤認もはなはだしいとはこのことだ)。

命日は9月4日

あまり知られていないことだが、実は『人類の隠された起源』の裏表紙には、おれ(らしき人影)がプリントされている。

正確には、カバーの承認が済んでから担当者が「ねーねー。これって、ぽくね?」と指摘して発覚したわけだが。

個人的には否定したい気分なのだが、まあ、1冊くらいそういう本があってもいいか、という気持ちもどこかにあり、積極的に口にすることもなく指摘されればにっこり笑って受け流すという姿勢のまま今に至るわけだ。

なぜ今頃、広く世間様に向けてそんなことを言い出したかというと、大変残念ながらこの書籍が9月4日をもって絶版となったからでございます。

ホッとしたようなちょっと悲しいような複雑な心境ではありますな。

どうぞ古本屋などを漁っておれ(らしき人影)を探すようなことはくれぐれもなさいませんよう、お願い申し上げる次第でございます。

てゆうか、絶版日ってのがあるんだな。版元にいながらずーっと雑誌に関わってきたせいで、そんな日があるなんてことに気がつきませんでした。なんとなく、

「倉庫にいったんだけどないんだけどさあ、あれどうした?」

「あー。増刷かかってないし市中在庫がすべてなんじゃないですか」

「てことは絶版扱いでいいかな」

「いいともー」

なんて感じで絶版となるのかと思っていた(←常識知らず)。そんなわけで、書籍の一生というのは「なだらかな死」と申しましょうか「都会の片隅でひっそりと」と申しましょうか。少子化時代に生きるであろうおのれの行く末を感じさせて、どの書籍も他人とは思えないわけだが(もちろん大ウソ)。

そういう見地に立てば、絶版日が確定しているというのは「大往生」という感じもしないではない。さすがに国葬とか社葬といった派手な“大往生”(?)ではないけれど、とりあえず戒名もあるし葬儀はホントに少数の身内だけなんだけど生前の話題に絶えることもなくという、生きとし生けるものすべてに優しくなれるような、そんな葬儀を想起してしまうのでございます。

人類の隠された起源
人類の隠された起源
posted with amazlet on 06.09.15
マイクル・A. クレモ リチャード・L. トンプソン Michael A. Cremo Richard L. Thompson 吉岡 晶子
翔泳社 (1998/08)

『ブログスフィア(ry』は、ちょっと楽しみなのだ

買わないと。

どんな語り口に翻訳されているのか、すごい気になる。

ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち
ロバート・スコーブル シェル・イスラエル 酒井 泰介
日経BP社 (2006/07/20)

相変わらず新書ブームだそうだ

新書ブームは留まるところを知らないようで、某大手文芸系版元も単行本を縮小して新書に注力し始めたもよう。

もちろん版元だけではなく、書店も動かない(売れない)単行本よりは動く(売れる)新書のほうがいいので、単行本縮小の動きは歓迎しているようだ。単行本の棚も半分ほどに縮小し、その分、新書を導入する動きを見せている。

というわけで、雑誌はダメだけど単行本ならなんとかなるかも、という淡い期待も裏切られることになるのであった。あはは。いや笑ってる場合じゃないんだけどね。

だからといって、今後刊行する単行本を新書にすればいいかというと、もちろんそんなことはない。当たり前の話だけれど、単行本と新書は、それぞれ成立させる要因は異なる。教科書と副読本くらいの差だ。というより、新書はワンテーマムックだと思えばいいかもしれない。2~3時間くらいで読めて、なんとなくわかったような気にさせる。ブルーバックスがいい例だろう。

なんつったって、あのプロダクトはタイトルと腰巻の200文字がすべてなのだ。ホントにそれだけ。某大手出版社では、そのための会議を何時間も何時間も倦むことなくやってるくらいだ(それでちゃんと結果も出している)。

そういうタイプの書籍を月におよそ7冊出して、2冊が予想外の売れ行きを示せば、なんとかその月はトントンというのが新書。それをプロジェクトとして立ち上げ、連続して刊行し軌道に乗せるには、版元によほど{体|耐}力がなければならない。なんとなく「みんなやってるから、うちもやらなきゃ」などという定見のないところでやったところで早期撤退は目に見えている。とくに、PCやIT関連の書籍のノウハウを新書に、などという考えは捨てたほうがいい。足し算のノウハウではなく引き算のノウハウが必要だし、どこまで噛み砕いた表現で薄く引き延ばせるか、が問われる。

いずれにせよ、薄利多売型のモデルでイッパツ出るまでじっと我慢、なわけだけれど、それが可能な版元って、どこだろうな。

そういう面ではソフトバンクはやや厳しいかもしれないなあ。技術評論社はかなり厳しいかも。

ただまあ、見方を変えれば周囲が新書に目を奪われている間に“手元に置いておきたい書籍”をきちんと作れば、勝てるような気がしなくもない。何に勝てるんだか、よくわかりませんけど。

あたし? あたくしは雑誌しか知りませんから。はい。

図書館のデジタル化とおまけについて

洗濯物を干して、Webをうろうろしていたら、

米MicrosoftがGoogleに対抗して推進している書籍検索プロジェクト「Windows Live Book Search」に、米カリフォルニア大学とカナダのトロント大学の図書館が参加した。Microsoftが6月8日、発表した。
両大学図書館の蔵書のうち、絶版本を中心に、著作権のないものをスキャンしてデジタル化し、Windows Live Book Searchのインデックスに追加して検索できるようにする。
「Microsoftの書籍検索プロジェクトに2大学が新たに参加」(ITmedia News)

などという記事を見つけて、「へぇ」とかバカみたいな声を上げていたわけだが。マイクロソフトも死に物狂いだなあ、とか。「10か所のキャンパスに100以上の図書館」にある「3400万冊以上」のカリフォルニア大学の蔵書ってのもすごいけど(誰が読むんだ? とか)、トロント大学の蔵書はカナダ最大の1500万冊以上ってのもすごい。重複分とか著作権の切れてない分を除いた最終的な冊数も気になるけど、それらを管理しているのがSQL Serverだったりすると、なんとなく出来レースっぽくて愉快。

あと、

Microsoftでは、著作本のデジタル化を募る出版社向けの「Windows Live Books Publisher Program」も開始した。検索対象としたい書籍を出版社や著者からMicrosoftに送ると、無料でスキャンしてインデックスに追加する。
「Microsoftの書籍検索プロジェクトに2大学が新たに参加」(ITmedia News)

なんてこともしていて、妙な焦燥感にとらわれたりもするわけですけど。絶版本になったら即座にマイクロソフトに書籍を送付する著者とか出てきそう。その場合、編集権って、どうなるんだろうな?

などとうすらトンカチなアタマで考えていたら、

米ジョン・F・ケネディ大統領図書館が、インターネット上に4800万ページの文書、40万枚の写真、1200時間分のビデオを掲載する大規模なプロジェクトを立ち上げる。
まず故ケネディ大統領の文書がデジタル化され、向こう18カ月以内にインターネットで閲覧可能になる、と同図書館の首席公文書専門官、アラン・B・グッドリッチ氏は説明した。
「JFK図書館のデータをネットに掲載するプロジェクトが始動」(ITmedia)

などという、Google vs Microsoftとは関係ないところで蔵書のデジタル化を自主的に進めるところも出てきてた。

「完了までに10年かかると見込まれている」そうなので、老後の楽しみが増えそうなわけだ。ははは。

一方そのころ、世界で一番鼻息の粗いPC版元は「2冊買ったら1冊おまけキャンペーン」をやっていたのであった。

ついに書籍もそういう時代に入ったのか、と感慨ひとしお。雑誌で「1年分定期購読したら1冊おまけ」などというキャンペーンは、これまでもあったけどねぇ。

とはいえ、最近のおれの読書傾向からすると、PC書籍よりは昔の文芸書の再読が多いので、むしろ講談社とか新潮社とか角川書店とかが同じキャンペーンをやってくれると助かるのだった。『ダ・ヴィンチ・コード』なんて(文庫本は)上・中・下の三分冊なんだから、ちょうどいいのではないかと思ったり。

関係者は検討するように。

『父の詫び状』を読む

『阿修羅のごとく』の流れで、続いて向田邦子のエッセー集『父の詫び状』の再読。

読み直していて思ったのが「声高ではない文章は美しい」ということ。解説で沢木耕太郎が書いていたが、てんでバラバラのエピソードが最後の数行でタイトルに修練してゆくアクロバティックな文章構造や半径数メートルの日常を過不足なく描き出す筆力や散歩のスピードで最後の行まで緩やかに読ませるセンテンスなど、味わうべき点は多々あるにせよ、そこで述べられているいずれもが声高ではなく、親しいもの同士の普通の会話と同程度のボリュームで語られている点が、とても心地よい。とくにベッドの上では。

明治・大正もそうだが、昭和を今一度きちんと定着させておかないと、あとでツマランコトになりそう(というか、すでになってる)が、検証の際には向田邦子の一連の作品も視野に収めておいたほうがいいと強く思った。

父の詫び状 <新装版>
父の詫び状 <新装版>
posted with amazlet on 06.05.29
向田 邦子
文藝春秋 (2005/08/03)

『阿修羅のごとく』を読む

テレビドラマ(演出は和田勉!)で見たときは、いしだあゆみの演技と例の狂想的な音楽に目と耳を奪われて、それ以上でもそれ以下でもなかったのだけれど、あらためて活字に触れると、もう全然別次元のとんでもなく怖い世界が広がって、ホラーですよ。これは。

もちろん昭和史のごく一部をきれいに切り取って隙がないし、その当時(ったって、たかだか二十数年前なんだけど)の30~40代、そしてその親世代に当たる70代の言語活動(と、その生活姿勢)を活字に定着させている点も素晴らしいわけだけれど、いまのおれにしてみると、そこに描かれている“ニンゲンの得体の知れなさ”がひしひしと伝わってきて、まー怖い! なのである。

たとえば50年近く連れ添った夫が外に女を作り、その子供のおもちゃであるミニカーをポケットに入れたまま帰宅してしまうというエピソードが語られる。ミニカーを見つけたものの夫を問い詰めることをしない老妻は、ある晩、夫の帰宅を待ちつつ、ミニカーを二、三度、畳の上で転がす。次の瞬間、ミニカーは襖にめり込んでいる。彼女がミニカーを叩きつけたのだ。般若の面相となって。

エピソードの大半が、男と女の情愛のもつれと、それによる夫婦間の絆を描く(などというと、すごく安っぽくなってしまうのはなぜだろう)わけだけれど、最近ありがちな「男と女の愛のあり方」とか「すれ違い」とかそんなカンタンなものではない。清濁合わせた人間のあり方を、ぞっとするほどリアルに、桂枝雀のいうところの“緊張と緩和”(この小説の場合は外面と内面)を推進力にして描ききっているがゆえに、今も新鮮に響いてくるのだと思う。

なによりも、いろいろ付着する属性をどんどん剥ぎ取っていった末に現われる、「生きてある」というメソッドのみとなったオブジェクトの振る舞いは、そら怖いわな。

個人的には、それでもなお「(理解の範囲を超えた)オブジェクトを信じる」という末娘・咲子のエピソードに涙したとかしなかったとか。

阿修羅のごとく
阿修羅のごとく
posted with amazlet on 06.05.28
向田 邦子
文藝春秋 (1999/01)

『ダ・ヴィンチ・コード』を読んだ

あまりにも暇で暇で、あぁあぁあぁ、ならねぇや。というわけで“話題作”であるところの『ダ・ヴィンチ・コード』を読んでみた。

いやぁ、面白いですよ。普通に。設定された謎ゆえにミステリーとしての完成度は低くならざるを得ないのだろうけれど、それを超えて魅力的なんだろうなあと思わせる人物は多いし、プロットも構成も悪くない。足りないのは、だから筆力かなあ、なんて決定的に酷いことは、口が裂けたら言えない。

てゆうか、ホントに登場人物は(ヒーローとヒロインを除くと)魅力的なんだよね。もっと描写してくれ! とか思うわけですよ。そんなエピソードを入れられても人物は立ち上がってこないよー、とか。赤い目のオトコは、おそらく作者も気に入っていたのだろう、かなり踏み込んだ描写をするけれど、でも、まだまだ浅い。ようやく輪郭が立ち上がってくる程度だ(まあ、これは日本語訳にも問題があるのかもしれないけれど。もっと語句を選べよ、みたいな)。

プロットにしても構成にしても、プロローグからエピローグまで(ほぼ)24時間で一気に走りきるわりには、そんな感じを与えない。よく考えてみたら、移動は多いけど、こいつら寝てないんだよなあ。あ。まだ1日も経ってねぇのか。てな感じ。その上で、謎と、それにまつわる小物に対するペダンティックな解説(解釈?)が挿入されるため、時間の経過はその講義の長さに依存することになる。なにしろブルゴーニュの森を突っ切る間、ずーっと喋って(講義して)んだぜ。そうでなくても、どのシーンでも誰かしら講義をかましやがる。

そして、その講義の内容が、誰かしら何かしら一言(それが同意であれ反意であれ)突っ込みたくなるものであるからこそ、“話題作”なんだろうなあ、と思う。

ところで、こんな感じの日本版を誰か書かぬか。『関孝和コード』とか『蘇我入鹿コード』とか『菅原道真コード』……、あ、コレは『帝都物語』か。いやまあ、とにかくそういうの。欧文のアナグラムは正直あまり面白くなかったのだった。

で、個人的に一番驚愕したのは、発行者が井上さんだったこと。えーってことは少年エースはいま誰がアタマなんだ?

ダ・ヴィンチ・コード(上)
ダン・ブラウン 越前 敏弥
角川書店 (2006/03/10)

『真実無罪』を読む

『メディアの支配者』以降、ノンフィクション・ルポものが俄然面白くなってしまい、後先考えずに購入した中の一冊。ほとんどミーハー気分で書籍を購入しているわけだが、それはまあ、当たり前か。ライフワークで本を買うなんてことはしてないもんな。

あらすじは、まあ書名をgoogleさまに申請すればどこかそれらしいところに連れて行ってくれるだろうから、ここにはくだくだしく書かない。単純化すれば「特捜検察のずさんな捜査を被告弁護士団が糾明する」というもので、いかようにでも面白くなりそうなネタ。しかも、どうも政界の暗い部分(政治工作による追い落とし)が見え隠れするのだから、これはもうページをめくるのももどかしい!状態が期待されるではないか。

にもかかわらず、そうはならない。

最大の原因は、あとがきで著者自らが書いているとおり(内容が内容だけに)「公開されている資料に頼らざるを」得ず、資料と資料の事実関係を著者の筆力でくっつけたような按配になっているためだ。

なんというか、「自主規制ノンフィクションドラマを渾身のノベライズ!」なのである。そりゃ面白くないよ。

少なくとも被告の村上さんへの裏づけインタビューは行なわなければダメだろうし、他のキーマンにもきちんと話を聞かなければダメなのではないか。とくに弁護団にはもっと肉薄しなければ。

このあたりが「週刊現代」といったルポルタージュや夜討ち朝駆け記事、あるいは長期潜行取材に強いメディアを持っていない角川の辛いところだよなあ。

とりあえず、ちょっとノンフィクション・ルポものに対するミーハー度がクールダウンしました。

真実無罪―特捜検察との攻防
宮本 雅史
角川学芸出版 (2005/12)

『知りすぎた女』を読む

いい機会なので、ベッドに固定されている間に積読だった本を片っ端から読むことにする。まずはB・フリーマントルの『知りすぎた女』。

おれにとってフリーマントルといえばチャーリー・マフィンであり、ル・カレの『寒い国から帰ってきたスパイ』の正統な後継エスピオナージュとして大好きなのだが、マフィン・シリーズ以外の小説はカタパルト(お膳立て)が長すぎて、なおかつたいていの場合救いのない結末なので、読むのがツライというのが本音。

本作もそれは変わらない。全体の2/3は人物造形とカタストロフに向けての緻密な積み立て。これでもかと言うくらいに、濃密にディティールを積み上げる。それでも場面展開はスピーディなので胃にもたれるほどではない。で、最終的に、わりと軽めに描かれていた登場人物が「あ」っと驚くような(そうでもないか)カタストロフのキーマンとなる。

これはフリーマントルのパターンなので、数冊読めばだいたい予想が付くわけだけれど、その動機と伏線の張り方が唸る。

極度に抑制された筆致ゆえに、ジェフリー・アーチャーのようなエンタテインメント性は希薄だけれど、そこはまあ、人それぞれということで。よろしくお願いいたします。

知りすぎた女
知りすぎた女
posted with amazlet on 06.05.24
ブライアン フリーマントル Brian Freemantle 松本 剛史
新潮社 (2006/02)

『「へんな会社」のつくり方』読了

懸案だった『「へんな会社」のつくり方』をようやく読了。

“CNETに掲載されていたコンテンツを書籍に”採録してくれたおかげで、はじめてじっくり近藤節を堪能する。“へんな会社”とされる はてな の(思想的?姿勢的?)バックボーンが腑に落ちた。それだけでも謹啓としたいところだが、実際には松永さんのインタビューが麗しく、それだけでも読む価値がある。

インタビューは対象との距離感が難しく、近すぎちゃうと相手のコトバを全面的に受け入れてしまうことになるし、遠すぎると自明のコトから始まって、どうでもいい薄い内容で終わりかねない。

その点、松永さんの“愛情:80%/疑問:20%”くらいの微妙なさじ加減が、対象(この場合は近藤さん)のフツーとは異なる受け答えとあいまって、とても優しい気分になれるインタビューになっている。

この“優しさ”を感受するだけでも読んだほうがいいし、どうせ読むなら、この前に刊行されている『はてなの本』も読んどいたほうがいい。とくに『はてなの本』は、はてなのカスタマイズよりもむしろ「近藤淳也インタビュー」とid:kowagariによる“イントロデュース・オブ・はてな(あるいは、はてなに対するアニの異常な愛情)”を読まなければ意味がない。

両書籍ともに はてな という組織を語りつつ、実は“近藤さん”を解読する本だったりするのだ。まあ「近藤さん=はてな」なのだから、当然といえば当然なんだけどね。

で、結局、“へんな会社”がパワーにあふれているのは、「報告」「連絡」「相談」が意識せずに(オープンの名の下に)スムーズに行なわれており、その上でアイデアが飛び散るという、組織にとって当たり前のことができているからなんだなあ、ということがよくわかる。

「“ほうれんそう”推進」なんて声を上げなければならないところは、そもそもダメということですね。本当にどうもありがとうございました。

「へんな会社」のつくり方
近藤 淳也
翔泳社 (2006/02/13)
はてなの本
はてなの本
posted with amazlet on 06.04.10
田口 和裕 松永 英明 上ノ郷谷 太一
翔泳社 (2004/09/09)

再燃するか?新書ブーム

老舗も中堅も名だたる出版社が新書コーナーに参入したのはほんのちょっと前のことだが、ここに来てPC出版社も生き残りをかけて新書に参入し始めた。

一等最初に名乗りをあげたのは技術評論社。次がどこかと見ていたら、ソフトバンクが参入。しかも一発目が高田純次『適当論』というチョイスが非常にいい感じ。ほかにも「噂の真相」の編集長・岡留安則の『編集長を出せ!―『噂の真相』クレーム対応の舞台裏―』とか、島田裕巳の『宗教としてのバブル』とか、畑正憲の『人という動物と分かりあう』とか、硬軟取り混ぜて全6冊。

かと思えば、フランス書院まで新書を出し始めて、もうなんというか「どないなってまんねん」と思わず嘆息。この(いまさらながらの)ブームを受けて、参入を検討する出版社が出てきそうな感じ。新書創刊ブーム再燃ですか?

さて、吉と出ますか凶と出ますか。

『メディアの支配者』を読んでみた

すさまじくタフな1冊。

創業者・鹿内信隆のバイタリティは尋常じゃない。戦前から戦後の混乱をものともせず(利用して?)のし上がってゆく人生は、まるで戦国武将のようだ。“覇者”へと進む、そのプロセスは誉められたもんじゃないし、今やったらむしろあっという間に潰されるに違いない。そういう閉塞感がいろいろなことをダメにしてるんだろうなあ、などと感慨を抱くのは、上下2冊を読み終わった後の話。

ときどき叙情に流れる文章に引っかかりつつ、それでも冷静に事実を掘り起こして積み上げてゆく筆の進め方やスムーズに経緯を追えるような構成力はすばらしい。

なによりも現在が戦前と地続きであること、そして今の時点である種の地位を占めた一握りのヒトビトの権益を守るための装置は(象徴としての)玉音放送以降、より強固となりつつ、静かに機能しているのだなあ、という思いを強くさせる。

たぶん、これは“フジサンケイグループ”を描こうとして、結果的に昭和史の流れのひとつを描写することになった一冊といえるだろう。

メディアの支配者 上
メディアの支配者 上
posted with amazlet on 06.02.25
中川 一徳
講談社 (2005/07/01)
メディアの支配者 下
メディアの支配者 下
posted with amazlet on 06.02.25
中川 一徳
講談社 (2005/07/01)

蔵書という考え方を再認識した件

久しぶりに普通にまともな言説と出会った感じ。

どんな本を出しているか。

出してるかときかれると半分嘘になるが、出したいかという質問であれば、ほぼ決まってきたような気がする。

とっておきたい本、である。
「とっておきたい本」(出版屋の仕事)

じゃあ「おまえはどうなんだ」と訊かれると、それはもう牛若丸もかくやというほどの八艘跳びであさっての方角に逃げてゆかざるを得ない。まあ、雑誌屋ということで見逃してやってくれ。

もちろん、趣味嗜好は人それぞれなので「これが(誰にとっても)とっておきたい本だ」なんてことは言えない。そんなことが平気で言える奴は詐欺師だ。でも、そう言わざるを得ない局面というのがあって、だからマーケティングやリサーチも必要になる。

必要になるのはいいのだけれど、今度はマーケティングが先行するようになって「これが(傾向として)とっておきたい本(のよう)だ」で刊行書籍が確定する、なんてことになりやすい。まあそれでもいいんだけど、その場合は「それらを踏まえて、蔵書に加えたくなる本とは」という姿勢が必要なのではないかと。おれに言わせればマーケティングやリサーチのみで生まれた本ほど寿命の短いものはない。

なんてことを極度にバージョン依存する実用書関連出版業界にいながら口にするのもどうかと思うが、死んだおじいちゃんに言わせると「本ってのは、焚き付けにも適さないね」なので、要は、焚き付けにも適さない“無駄”でオアシをいただいているのだから少しは頭を使わなきゃ、なのであった。

祖国についておれも考えた

介護施設におれだけとなったので、大威張りで某所のエントリをボーっと読んでいたら、

世界は病んでいて、誰もが祖国が欲しくて、2000年の長きを経ても状況はまるで
変わらない。

という一文があってしばし考え込む。

このところ小松左京の『日本沈没』(って、小学館文庫にも入ってたのか!)のラストシーンがどうにも気になっていて、それは、

「たとえ祖国を失ったとしても日本人はそのバイタリティでさまざまな土地に根付いてゆくだろう。まるで踏み潰されても生えてくる雑草のように」

といった感じの非常に楽観的な一文。記憶だけで書いているので間違っているかもしれないのだけれど。

なんでこの一文が非常に気になるのかというと、小松左京がこのような意味の文章を書いたその根拠が知りたいため。いや正確に言うと、その根拠を体感し体得したいため。

おそらく戦後のドシャメシャな時代から高度成長期を経る過程で熟成されたとんでもない自信と、幕末から連綿と続いていた知識への探究心と向上心、それに矜持に裏打ちされた根拠があったはずなのだ。

でも、いまや病んでいるという状況は同じであるにもかかわらず、世界の病とは逆のベクトルで日本は病んでいる、つまり「誰もが祖国が欲しく」ないんじゃないかという感じがしているからだ。まあ、おれのごく狭い見聞だから実情はぜんぜん違っていて、それぞれが見ている祖国がバラバラなだけ(あるいは“祖国のあり方がもはやわからない”の)かもしれないけれど。

いま日本が沈没したら、はたして日本人は“さまざまな土地に根付いてゆ”けるだろうか? そしてイスラエルのように自国(=領土)を欲しがるのだろうか。どうも日本人街どまりのような気がしてしょうがない。とても(当時の)小松左京のように楽観視できないのだ。

当時と今と、同じ“日本人”であるにもかかわらず、その決定的な差がわからなくなっている。

日本沈没〈上〉
日本沈没〈上〉
posted with amazlet on 06.02.15
小松 左京
光文社 (1995/04)
日本沈没〈下〉
日本沈没〈下〉
posted with amazlet on 06.02.15
小松 左京
光文社 (1995/04)

ちなみに、光文社文庫を選択したのはカッパノベルズで『日本沈没』を読んでいたため。このカバー(イラスト)じゃないと感じが出ないのよ。

アマゾンが取次に成長しつつある件

書籍ネット通信販売最大手のアマゾンジャパン(東京・渋谷)は今春、出版社やCD、スポーツ用品メーカーなどを対象に、直接仕入れによる委託販売の受け付けを始める。書籍は現在も委託販売の形をとるが、新サービスは取次会社や卸を介さず、出版社などから直接アマゾンの倉庫に商品を預かる。アマゾンにとって利益率が高いほか、専門書など品ぞろえの拡充、迅速な配達にもつながるとみている。
「アマゾン、今春から直接仕入れで委託販売・迅速に配達」(企業ニュース/NIKKEI NET)

たぶん、販売担当者(たとえば出版社なら取次に営業に行く人だったり、スポーツ用品なら卸に営業に行く人だったり)にとっては、ちょっと朗報かもしれない。とんでもない条件をつけられたり、目の玉が飛び出るようなマージンをぶっこ抜かれないから、多少でも売上に貢献できるかもしれず。

ただ、古参の出版社だと、新参に比べて卸価格がぜんぜん違う(もちろん優遇されている。そもそも講談社なんて某大手取次の大株主だったりする)ので、痛し痒しじゃないかな。まあ、実験的な雑誌(雑誌 2.0(嗤))とかニッチだけど高収益系のものはアマゾン経由、長期にわたって売れる(であろう)書籍類は旧来どおり、という棲み分けになるのかとか思ったり。

でもよく考えると、単にアマゾンが取次だったり卸になるような気がしなくもなく。なにしろ、上記記事の末尾に、

書籍やCD、スポーツ用品など1冊、1個単位からサイト上でメーカーなどの登
録を受け付ける。売れればアマゾンが一定額を手数料として受け取り、所定期
間内に売れなければ返品する。

とあって、これって要は“手数料”と“所定期間”の設定が、どちら主導で行なわれるか、ということになるわけで。このあたりの駆け引きがきちんとできる人が、今後の(Web関連)営業のエリートになってゆくのですかね。

あ、でも考えてみれば「在庫10冊となりました。増刷100でお願いします」なんてやってる限り、いくらアマゾンを担当する営業マンが優秀でもダメか。あはは。

完売した本とこれからのことなど

昨年のPDC05で同姓氏が「いやもう、(翻訳が)大変ですよ」といっていた『ソフトウェアファクトリー』がMS Developers Conferenceで先行発売されて、2日目には完売していたわけだが。

何冊もってきたのか知らないけれど、そうかあ完売か。まあ、買わなきゃならないヒトが多く集まる場所での販売だから、完売は当然なわけで、この結果を受けて「時代はソフトウェアファクトリーだよね」なんつって手を出すと、痛い目にあいます。

ただあれは理論/概念が中心なので、実装系の本はニーズが(これから)高まってくると予想されますので、手を出すところはお早めに。

うちはどうするんだろうな?

ソフトウェアファクトリー―パターン、モデル、フレームワーク、ツールによるアプリケーションの組み立て
ジャック グリーンフィールド スティーブ クック キース ショート スチュアート ケント Jack Greenfield Steve Cook Keith Short Stuart Kent 野村 一行 マイクロソフト
日経BPソフトプレス (2005/12)

TVなんか見てる場合じゃないのだった

んで、DVD、CDときたら、当然本も買ってるわけで、以下の三冊を購入。

橋本治の2冊は読んだような気がするのだけれど、記憶にある本棚のどこにも背表紙が見えないので、とりあえず買っとく。

『リクルートという奇跡』は、リクルート事件の江副さんがホリエモンになぞらえられたことに抗議したという報道が頭の片隅にあったのでなんとなく購入。

本当はこういうのより、古典が読みたい熱がやや高まっているのだけれどねえ。時間がないなあ。どうしたものか。

大江戸歌舞伎はこんなもの
橋本 治
筑摩書房 (2006/01)
リクルートという奇跡
藤原 和博
文藝春秋 (2005/09/02)

深夜のCMに驚愕した件

深夜番組を呆然と眺めていたら離婚届を間に挟んだ男女が映し出された。女性のほうはカメラに背を向けているから、男性の表情しかわからない。

で、深刻な顔をしていた男性が、いきなり「ぷっ」と吹く。次の瞬間「へんないきもの」と「またまたへんないきもの」が映し出され、好評発売中の文字と書名のナレーション。再び画面は冒頭のシーンに戻って、要はシリアスな場面でこの本の内容を思い出し、吹き出してしまう、というCMなのだった。

やっぱりわかってるところはちゃんとしてるなあ、としみじみ思う。

ことしは本を読むのだ

本日到着した3冊。

情報社会学序説―ラストモダンの時代を生きる』は、なんかのキーワードを追っかけてWebをクルクルしていたらたどり着いたblog(「3.1.2. 最初の智民としてのテクノクラート(スーツ)」)を読んでみたら、なにを言っているのか(あるいは言いたいのか)さっぱりわからないことに驚愕し、ちゃんと書籍で読んでみなければ、ということで購入。ついでに作者の名前で検索をかけてオモシロそうなテーマだったので『文明の進化と情報化―IT革命の世界史的意味』も購入。

ホントに最後まで読むかどうかは神のみぞ知るわけだが。

フュージョン』はまあ、冗談半分というか。どんなアルバムがラインナップに載っていてどんな評価をされているのかを確認したい、という程度。ずいぶん前からカートに入れていて、そろそろ買うか、という感じ。

フュージョン
フュージョン
posted with amazlet on 06.01.09
熊谷 美広
シンコーミュージック (2000/07)

なつかしの唄本を手に入れた件

というわけで、こちらも購入。こんなの書店で見かけない限り刊行されてることなんかわからんぞ。しかもこのエントリを作るためAmazonに行ったらもう一冊『セメント・フォーク大全集 増補版 永久保存版 自由国民版―新譜ジャーナルコレクション』なんてのまであったわ。

内容は1968~1980年代のフォークやフォークロック系楽曲の唄本。オモシロいのは雑誌「新譜ジャーナル」掲載時のワンポイントアドバイスやバンドの紹介文コラム。

いま、カルメン・マキ&OZは、ロックの旅を続けている。日本のロック・バンドで女性リード・ヴォーカリストをもっているのは、このバンドだけだ。

で始まるカルメン・マキ&OZの紹介文とかあって、この当時の背景もうっすらと見えるところが、いい。

まあ基本的には、はっぴいえんどの「空飛ぶくじら」や「12月の雨の日」、「はいからはくち」や「春よ来い」に「風を集めて」、あるいは細野晴臣の「北京ダック」といった曲や、小坂忠(というよりも細野晴臣の)「ありがとう」などのコード付き(簡易)譜面を見たかったことが一番大きいのだけれど。

それにしても懐かしい曲ばかりだなあ。眺めているだけで楽しいぞ。

本日購入した書籍

本日購入した書籍。橋本治に山本夏彦ってのは、おれの嗜好がすごいはっきり出てるなあ。

橋本治は『「わからない」という方法』『上司は思いつきでものを言う』に続く3部作の完結編。

山本夏彦の2冊は書店でうっかり目にした結果。つか、ファンなのに刊行されていたのに知らなかったというのはやっぱりマズイ。書籍はやっぱり書店じゃないとダメだな。書店はまだ“偶然”が作用する魔法の場所だ。

百年分を一時間で
百年分を一時間で
posted with amazlet on 06.01.04
山本 夏彦
文藝春秋 (2000/10)

気がかりな夢の果てに

気がかりな夢を見たので毒虫になってないか確認するため起きてしまい、うっかりテレビをつけたら広島の女の子殺害容疑で日系ペルー人の30歳男性を逮捕したというニュースが流れていて、すっかり眠気が覚めてしまった。

ついでに、といってはナニではありますが、「そういえばショパン猪狩って、本を出してなかったっけ?」という声が右斜め上のほうから聞こえてきたので探してみたところ、以下の2点をAmazonでハケーン。さすが三一書房。目の付け所が芸人でしょ。

コレで見る限り、ヘビは赤緑黄だったみたい。あと、asahi.comの引用文の中で「片言英語」とあるけれど、実際はヘビを呼ぶときだけ英語(つっても“カモン”なわけですが)で、あとは東北(茨城?)訛+日本在住中華民的「○○あるよ」型語尾というスタイルだったはず。

まあ、そんなに熱くなることでもないかなとか思ったり。

おくやみ(その2)

で、パット・モリタの訃報を探していたら、ショパン猪狩他界の記事を発見。

「東京コミックショウ」のコンビで活躍し、「レッドスネーク、カモン!」などの片言英語でヘビ人形を操る芸で人気を集めた。55年には日本初といわれた女子プロレス団体も設立した。
「コメディアンのショパン猪狩さん死去」(おくやみ/asahi.com)

おれの記憶の中では『大正テレビ寄席』(NET:現テレビ朝日)で、アラビアンナイトの登場人物のような衣装で登場し、1メートル50センチほどのテーブルに赤青黄と色分けされた50センチほどの器を置き、怪しげな笛を吹いて「レッドスネークカモン!」というと、赤の器から赤いヘビ(に模した人形)がくねりながら出てくるという、それだけの舞台だ。

子どもが見ていても机の下に誰かがいるのは明白で、だからこそ、「はい、ちょとバタバタするよ」という言い訳が効くのだけれど、赤だの黄色だの好き勝手に呼び出すショパンと、従順でありながら小バカにしたように命令に背く3匹のヘビの動きが“面白悲しい”風情を醸し出していた。

そして、後に小林信彦のエッセー(だったと思うけど)で、机の下にいたのが、実はショパンの奥さんだったというくだりを読むにいたって、“オモシロ哀愁”な世界へと変貌する。

『大正テレビ寄席』のDVDなんて、出ないだろうなあ。しょうがないので、『大正テレビ寄席の芸人たち』でも読もうか。

大正テレビ寄席の芸人たち
山下 武
東京堂出版 (2001/06)

ミスマッチを楽しむ

Amazonで面白そげな本を物色していたら、なんと! マイクロソフトテクノロジーおよび浜崎あゆみの大家であらせられるところの古山さんが、AV関連ムックを技術評論社から刊行していることを知り、驚倒する。まあ、ちょっと大袈裟だけどな。

もともとAVには大金を突っ込んでいる方で、AV機器を導入するにあたり意見を聞くため要望を出してみたら小国の国家予算程度の見積もりがあがってきたという、とんでもない伝説の持ち主。って、ここだけ読んだら、ただの“金満趣味星人”ですね。そうじゃなくて、ピンからキリまで知見を積んで、肥えた耳を満足させようとすると、そうなってしまうという、いわば趣味人の極点みたいなヒトなのです。その趣味人が選んだ対象が浜崎あゆみというのが、なんとも……。いや、いいんですけど。

にしてもなあ“技術評論社から出る古山さんの本”といったら、そらもうCOM/DCOM系(それはオーム社)とか早わかりMSテクノロジーなんて感じだったのだけれどな。著者としては適役なんだろうけど“PC書の版元から刊行されるMSテクノロジーの大家が書くオーディオビジュアル本”という微妙なミスマッチ具合が不思議ムードだなあ。

再度休眠する雑誌について

5号目、6号目と号を重ねると、調子も出てきて、新しい編集陣の努力がむくわれてはきたが、若者にターゲットをしぼったものの若者にそっぽをむかれてしまった。
『薔薇族』またまた廃刊に!(月刊『薔薇族』編集長伊藤文學の談話室「祭」)

手に取ったことはもちろん、読んだことさえないのだけれど、表紙だけは『さぶ』とともに見知っていた雑誌が、再度、倒れた。

なんというか、カウント8で立ち上がったものの、繰り出すパンチは空を切るばかり、という感じか。さすがに、もう一度“復刊”ということはないだろうなあ。

なんだかんだ言っても、ネットの時代、またもや負けてしまったが、8ヶ月、夢を続けて見させてくれた、メディアソフトのみなさんには感謝の言葉もありません。
『薔薇族』またまた廃刊に!(月刊『薔薇族』編集長伊藤文學の談話室「祭」)

という一文がぐっと来る。思わず近過去を振り返ってみたりして、ABC(本屋のほうね)はよくもってるなあ、などと余計なことまで考えてしまった。

本日到着した本

10月12日に注文して、発送予定日が12月1日~12月3日と表示されていた書籍2点が、本日到着。なんか、ものすごいフェイントを食らわされた感じ。Amazon社内にバスケットボール好きの配送担当者がいるのではないか。

刊行時期はともに9月なのに、何でこーゆうことになるのか謎だなあ。そういや、その前に注文していた書籍は(刊行されているにもかかわらず)キャンセルにしてくれと言われて返金されたんだよな。禁輸出対象書籍だったのか知らん。そうなると、ますます入手したくなるのがヒトの常というものなのだけれど、どうせ積読になるので、おとなしくパス。

「Visual Basic 2005 Jumpstart」はすぐに読めそうな感じがするけど、「Presenting Windows Workflow Foundation」はなかなか面倒くさそう。

マイではじまってクロソフトで終わる某外資系企業の中のヒトが、PDC05の帰りのヒコーキのなかで読んでいたような気がするので、あとで訊いてみよう。読んでたら教えてもらうつもり。

Visual Basic 2005 Jumpstart (JUMPSTART)
Wei Meng Lee
Oreilly & Associates Inc (2005/09/30)
Presenting Windows Workflow Foundation
Scott Woodgate
Sams (2005/09/12)

60分で読める本

久しぶりに3階に降りていったらデッドマン(というか“デッドマン2”というべきか)氏と遭遇。本を手渡される。

「著者の周囲の人たちと、著者の会社の株主には好感される本です。あと、楽天がひでー会社だと思える本。通勤の60分程度で完読可能」とか言われて読み出したら本当に60分で読めてしまったので驚愕する。

楽天については、言われたほど“ひでー会社”だとは思わなかったなあ。どっちかというと“面白そうな会社”だと思った。

僕にとって、楽天という存在は、効率化された体育会系というか、体育会系マインドをもったロジカル集団、という位置づけだった。

という一文で、非常に腑に落ちたな。ただ残念なことに、楽天の成功のコンセプト(とされる)「スピード!スピード!スピード!」は、やっぱり楽天内のローカルルールでしかなくて、それを対他に求めることで、無用な軋轢を生んでしまったのではないか。

あと、課せられた仕事を成功させるために奮闘する間には、社内ルールさえとことん無視したことを記述し、

ルールとは、成功するためのルールであって、ルールを守ること自体が目的ではない。

なんていう一文があったり。これはどっかのブログでも引用されていたなあ。

まあ、人生30年以上生きていれば、それなりに人生哲学やナントカの方程式は導き出せるようになるわけで、過去から現在までの放物線をフリーハンドで描けば、当然、そういうモロモロが開陳されるのだから、それはそれでいいんじゃないかと。その中で、読み手の耳に心地よかったり痛かったりする言説を拾い上げると、とりあえず、おぼろげだった自身の現状が見えたりみえなかったりしたりしなかったりするような気がする。

僕が六本木に会社をつくるまで
田中 良和
KKベストセラーズ (2005/10/22)

ちょっと読んでみたい型取り急ぎメモ

そんな暇はないのだが。

Clr Via C#
Clr Via C#
posted with amazlet on 05.11.10
Jeffrey Richter
Microsoft Pr (2006/03/08)

到着した本を読んでいた一日

先日、衝動的にAmazonでクリック購入した『自暴自伝――ポンタの一九七二→二〇〇三』が到着したので、ぱらぱらめくっていたら、うっかりのめりこんでしまい、しっかり就業時間中だというのに、すっかり最後まで読んでしまう。

うぅむ。社会人としてサイテーの行為だなあ。

そうはいっても、たとえば、ポンタより下の世代のミュージシャンに向けて「味がない」と言い放ち、

今ではそいつらも一応日本のトップ・クラスになっているしね。技術的にもとても上手。でも俺たちの目からすると、「確かにうまいけど……それで?」って感じなんだ。
[snip]
楽器少年の憧れを抱いたまま大きくなってしまっているから。その一段上の次元、音楽のふくよかさを自分なりのアイディアやインスピレーションで作り上げていく、そういう能力にとぼしいんだよね。与えられたものを弾きこなすことはうまいんだよ。でも、全然キンタマに響いてこないんだ。

とかさ、

結局、俺たちの世代の特徴は、独創性と技術力が両方ある、ということなんだと思う。
独創性ってことで言うと、最近のミュージシャンはいろいろと恵まれすぎているんだ。

とか言われると、そら最後まで読みたくなるというもので。えへへ。

それはまずいんじゃないかと思われる件について

購入したはいいけどすっかり読まなくなった本をどうするかという問題は、日本の住宅事情において杉村太蔵衆議院議員の粗忽ぶりをしのぐ大きな問題といえよう。

おれが住む賃貸集合住宅は、“リサイクル”と称してゴミ捨て場の一角を書棚に改造し、そこに不要となった書籍を並べ、興味をそそる本があれば勝手に持ち去っていいことになっている。おかげで古いPC書などは、どんどん移動してしまうことで、居住空間の拡大に一役かっているわけだ。それ以前に床の安寧に多大な貢献をしているので、階下のヒトビトも安心して眠ることができるというものである。

そのうえさらに、『TOOLBOX 100の定石 改訂版』とか『BSD TO SVR4移行のための徹底ガイド』とか『ボーランドC++達人テクニック(上)(下)』とか、(もしかしたら今)必要としている(限定された)読者の元に届けることができるのだから、一石二鳥だ。大変よいシステムというべきであろう。

で、持ち込むだけ持ち込んどいてこーゆうことを言うのは失礼かもしれないのだが、えーとその、なんだ。背に分類シールを貼ったまま、あるいは裏表紙をめくると貸し出しカードがついたままの書籍を持ち込むのはどうかと思う。それはちょっと返却する場所が違いすぎるのではないだろうか。

本屋巡礼

帰宅前に池袋に出て本屋に。

東武デパート上の本屋はすっかりPCコーナーが縮小されていて、悲しくなる。まあ、縮小されたのはPC書だけじゃないんだけど。

気を取り直して各種書籍を眺めて廻る。「書籍化キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」の腰巻に驚いて手に取ったら、「報道特捜プロジェクト」(日本テレビ系)で“不当請求”をテーマにした一連の報道本『イマイと申します。―架空請求に挑む、執念の報道記録』(ダイヤモンド社)だった。不当請求をしてきた会社に電話をかけ続け、相手を根負けさせるあの例のイマイが、その一部始終を書籍化したらしい。

あと『言海』(筑摩書房)がちくま文庫にはいっていて、これもびっくり。一瞬買おうかと思ったものの、あまりにも読みにくいのでパス。旧仮名だろうが活字が小さかろうがかまわないのだけれど、わざとなのか活字がかすれていてさすがに読みにくい。まさか当時の活版を使ったり、画像化して書籍化したわけじゃないのだろうけど、あれはちょっと読みづらいなあ。

あと細野さんの『細野晴臣インタビューTHE ENDLESS TALKING―The endless talking』(平凡社)も発見。これはたしか初版をもっているはずなので買わなかったけれど、おれはいったいあの本をどこに仕舞ったのだっけ。

一面に並べてあったのは『半落ち』(講談社文庫)。あれ、映画はどうだったんだろうな。

以前は書店にいれば平気で2~3時間くらい経ったもんだけど、今は一通りきちんと見て廻っても30分くらいで終わってしまう。本がないのだからしょうがない。で、この場合の“本”は、面白そうな本というだけではなく、かつて必読本として上げられていた本も含むのだけれど、それらもすっかり影を潜めてしまっているというのが問題だなあ。一方で『言海』みたいな、本質的にはプライオリティの低い本が大々的に並ぶというのはどうなんだろうか。IT業界だけじゃなく、読書(者)界も二極化が過激に進行しているような気がする。

だから、ではどうすればいいのか、と訊かれてもよくわからないのだが。

山本七平を読む

人間ドックのロビーには本棚があって、検査待ちのときに背を眺めていたら山本七平の『日本はなぜ敗れるのか』を発見。手にとって読み出したら止まらない。

他人様の本なのでマーカーを引いたりすることもできず、抜書きしようとしたら一冊丸ごと抜書きしそうになり、それくらいだったら買うほうがいいやというので、とりあえずAmazon。

家に帰ったら昔むかしに読んだ『空気の研究』をもう一度読まなきゃ。

日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条
山本 七平
角川書店 (2004/03)

お土産物屋彷徨

ロサンゼルス空港で11月号を作ってくれた2TOP向けお土産を物色するが、なんということでしょう。ゲートをくぐるとお土産屋はほぼないのでございました。

前に来たときって、こんなに何もなかったっけ?

数少ないお土産屋をはしごしつつ物色。めぼしいものがなく、泣きながらつまらない(けれど意味のありそうな)ものを買う。ご満足いただけなかったらどうしましょう。

本屋にはいるとAmazonで注文しようと思っていた『THE ULTIMATE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY』を見つける。これはダグラス・アダムスの5作品を1冊にまとめたもの。日本では3作(『銀河ヒッチハイクガイド』『宇宙の果てのレストラン』『銀河クリケット大戦争』)しか翻訳されていないため、かなり昔から気になっていたのだった。

Amazonで頼むとシップがかかることを考慮し、清水の舞台からダイブする。

父親に「売れてそうなPC雑誌を購入してきてくれ」と頼まれたことを思い出し、雑誌売り場を物色するが、Mac関連の雑誌3タイプと通販雑誌それにゲーム雑誌しかなく断念。代わりに何を買ったかというと、もちろん何も買わない。

続々とマイではじまってクロソフトで終わる会社の人々が集まる搭乗口で、およそ1時間半待ち。乗り込んだ飛行機は人間ギュー詰めで、まるで家畜列車のような按配。果たして飛行機(United Airline)は無事に飛べるのだろうか。

地味な当たり年

JJおじさんこと植草甚一のスクラップブックシリーズが順調にリリースされ、ダグラス・アダムズの『銀河ヒッチハイクガイド』と『宇宙の果てのレストラン』が河出文庫から復刊する(翻訳は新潮文庫の風見潤ではなく安原和見)というニュースを知って静かに喜んでいたら、さらに都筑道夫のジュブナイルがシリーズ化されて刊行されるらしい。

地味だけど、ちょっとした当たり年な感じで嬉しいかぎり。続けて小林信彦のオヨヨシリーズも復刊していただけると幸甚です。出版社違うけどな。

キョーレツなパンチ

『街場のアメリカ論』(内田樹/NTT出版)が10月に刊行されるというので、Amazonで予約しようと「NTT出版 内田」で検索をかけたところ、

「NTT出版 内田」検索結果が見つかりません。キーワードに「note」を含む結果を下に表示します。もう一度サーチをするか、詳細サーチをお試しください。

といわれて顎が外れる。

予約コーナーに該当書籍のデータが来てなくて「完全に一致する結果がありませんでした。 もう一度検索しますか?」と言われるのはわかるけど、なんで「note」の検索結果を表示するのか。もしかすると“NTT出版”と“内田”の間には「note」というキーワードでつながれた深い深いナニカがあるのかもしれないのだが、少なくともおれには意味不明。つか意味がわからないにもほどがある。

不本意ながらTKOを喫する。

『アメリカの鱒釣り』あれこれ

そういえば、リチャード・ブローティガンの『アメリカの鱒釣り』って、新潮文庫にはいってたのね。同じ作者の『愛のゆくえ』はどうも新潮文庫から外れてハヤカワepi文庫に収録されたみたい(未確認)。

記憶の中ではリチャード・ブローティガンは晶文社であり藤本和子なんだけど、表紙も翻訳者も新潮文庫版では踏襲されていて、とても好感が持てました。こういうディティールをきちんと押さえるってのは、重要だよなあ。

そういえば景山民夫の『ONE FINE MESS―世間はスラップスティック』に景山民夫とブローティガンの対談が収録されていたなあ。景山民夫の趣味なのか、対談当時刊行されたばかりだったのか、手元に本がないのでよくわからないけれど、『ビッグ・サーの南軍将軍』の話に終始していた。いつになくまじめな景山民夫が面白い。

『ビッグ・サーの南軍将軍』は個人的にはイマイチで、やっぱり『東京モンタナ急行』が至高だったような気がする。今読み返したらどうなるかわらかないけど。逆に一番ダメだったのは『愛のゆくえ』(繰り返すけど、おれが読んだのは新潮文庫版)で、たとえば別れた女性を、洗面台に残っていた長い髪の一本の毛から連想し、口に入れて涙するシーンとかは、どうも“キモ”くてダメ。このあたりは日本人と欧米人の差なのかなあ、などと思う。

注文品がようやく届いた件について

本日届いた書籍。注文したのは.comのほうで、2004年10月ってんだから、いやあ、剛毅な話だねえ。

このタイプのユルめの本(ムック/別冊)ってイケるかなあ?

Visual Basic 2005: A Developer's Notebook (Developer's Notebook)
Matthew MacDonald
Oreilly & Associates Inc (2005/04/01)
Asp.net 2.0: A Developer's Notebook
Wei-Meng Lee G. Andrew Duthie Michael Kittel
Oreilly & Associates Inc (2005/06)

600ページの大作を献本いただいた件について

デッドマンから新刊『Sambaのすべて』を献本いただく。ありがたいありがたい。

とはいえ、Sambaそのものをいじることが、めったになくなってしまっているので、もしかすると宝の持ち腐れになるのかもしれないとか思ったり。そんなことはおくびにも出さず、パラパラみていたら「付録-B」に「Sharity-Light」のごくカンタンな解説(コマンドオプションとかね)が載っていて驚愕。あー、こりゃ便利だわ。各種ファイルは全部サーバーに置いといて、ネットワーク経由でアクセスして作業するので、Sharity-Lightは非常によく使う(というか、使っていた)コマンドなのだった。

もっとも1998年当時に開発されたまま、絶賛放置プレー状態らしい。道理でしばしばゾンビになるわけだ。んー。もったいないなあ。

などという、本筋と離れたところで大喜びしていてもしょうがないのだけれど、だいたい冒頭からconfigureのオプションが並ぶ(しかも2系と3系、それぞれ併記の上、同じオプションでも動作が異なる場合はその旨が明記してある)という、とんでもない書籍なのだ。これからはSambaを語るなら「まずこれを読め」というマズコレ本。Sambaを語る予定のないおれは「わー、脚注に図版がある!」とか「285ページの図6-1って、どうなのこれ。著者の性格がわかるよねえ」などという楽しみ方しかできないわけです。すみません。

Sambaのすべて
Sambaのすべて
posted with amazlet at 05.06.22
高橋 基信
翔泳社 (2005/06/30)

そういや、デッドマンの前編集作『教科書には(ry』もマズコレ本だったなあ。

星の王子さま(≠三遊亭円楽)に関することなど

というわけで、ちょっと気になったので調べてみた。

「星の王子さま」は2005年1月で日本での著作権が消失したため、各出版社からそれぞれ異なる訳者でリリースされるようだ。とりあえず現時点で確定しているのは以下の4点。倉橋由美子は宝島からだったのかあ。新潮社だと思ったなあ。

ちなみに“星の王子さま”の版権代理店は「株式会社セラム」だそうで。

  • 6月14日:論創社:三野博司(奈良女子大学教授):1000円(税別)
  • 6月25日:中央公論新社:小島俊明:1500円(税別)
  • 6月27日:宝島社:倉橋由美子:1500円(税別)
  • 未定(夏):集英社:池澤夏樹:xx円(単行本/文庫本)

ちなみに、あたくしは岩波で育ってしまったので、ブツとしての「星の王子さま」はやはり岩波版じゃないとしっくり来ないんじゃないかと思うます。矢野顕子の「相合傘」もいいけど、細野晴臣の「相合傘」がしっくり来るのと同じような理由で。

また昭和が遠くなる

「パルタイ」「スミヤキストQの冒険」など反リアリズム小説で知られた作家、倉橋由美子(くらはし・ゆみこ、本名・熊谷由美子=くまがい・ゆみこ)さんが10日午前10時9分、拡張型心筋症で亡くなっていたことが分かった。69歳だった。
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最近はサン・テグジュペリ作「星の王子さま」の新訳を手がけ、今月刊行の予定だった。先週初めには編集者に、「次は小説の新作に取りかかりたい」と話していたという。
「大人のための残酷童話」…作家、倉橋由美子さん死去(社会ニュース/読売新聞)

最近はすっかりご無沙汰していたんだけど、そうかあ、お亡くなりになりましたか。だいたい「星の王子さま」が倉橋由美子訳で出るということすら知らなかったんだから、なにをかいわんや(版権切れになってオープンコンテンツかするとかしないとか騒いでいたのって、「星の王子さま」だよね?)。

こうしてまた昭和が遠くなるわけです。ははは。

ふと思い出した書籍について

産婆に関する600ページもの書籍を作ったデッドマンと話すうちに、ふと夢枕獏のタイポグラフ本を思い出す。

今でこそ伝奇作家になってしまった夢枕だけど、雑誌『奇想天外』に登場したときは、百戦錬磨のおれさまもさすがにひっくり返ったものだ。言葉で説明するのは困難なのだけれど、たとえば「火」という活字と「煙」という活字が「ト」の下部分から噴き出している活字「ロケット」は、大小さまざまな活字「星」を散りばめられた宇宙を旅し、さまざまなサイズの「月」という活字が敷き詰められた月面に到着するという、単語とそれを示す活字しか使用せずにストーリーを語っていたのだから。

実験小説というかSFというか。「たしかに“センス・オブ・ワンダー”を感じさせてくれたのだから、これはSFなんだろうなあ」と、バカみたいに感心しながら腕組みをして「うーん」と唸った記憶がある。今から思えば「してやられた」感だなあ。

で、タイトルを記憶の底からサルベージしてアマゾンで検索した結果が、以下。見つけたら即買いしたほうがいいと思う。いや、アマゾンに限らず古本屋とかで。

カエルの死―タイポグラフィクション
夢枕 獏
光風社出版 (1984/12)
このページは在庫状況に応じて更新されますので、購入をお考えの方は定期的にご覧ください。

現実逃避中

まだAmazonには出てきてないっぽいので、無理やり作ってみたり。

とりあえず、逝った先で両方とも購入すると5000円を超えるので、Tim O'Reillyの本がもらえるのではないかと。

Tim本を読みたいから以下の2冊を購入するんだかなんだか、よくわからん状態になる可能性もありますが、それはおれだけですかそうですか。

Windowsサーバー Hacks― 管理者必携のテクニック & WSHスクリプト 100選
Mitch Tulloch 高橋 基信 占部 優希
オライリー・ジャパン (2005/05)

フジロック2005

かつての同僚から「ことしのフジロックにはビーチボーイズが来ますね♪」というメールが来る。

いやもう、ものすごい観たいのだけれど、大きな会場でのライブはいろいろツライので今年もパスだろうなあ。たぶん最後の来日公演となるであろうブライアン・ウィルソンも観たかったんだけど、行けなかったしねえ。つか、あんまり積極的に行こうという気もなかったけど。でもヴァン・ダイク・パークスが来たら行くんだろうなあ。

そういや、Poguesも来るんだよな。メールを送ってきた元同僚とは別の元同僚のお気に入りだったなあ。彼は(というか彼も)フジロック2005に参加するんだろうか。彼が参加するんだったらおれも行くかもしれない。なぜならおれは奴にサンリオ文庫に収蔵されているラファティ本を2冊も貸しているからだ。そろそろ返してもらわないと。

ライブドアパブリッシングのこと

「Webのコンテンツをまとめて書籍にすると売れるかもしれない」という思惑が、ちゃんとお金が伴うようになってきたのは、(思った以上に時間がかかったけど)まあ欣快。とはいえ、先のデータベースを見る限り、やっぱり“ほぼ日(≒糸井重里)”強しで、これは当たり前の話だけれど、コンテンツ集積所の中に編集者的な視点を持った人がいて、最初から意図的に選別や加工を加えないと、あまりよろしくない結果に終わるんだろうなあ、たぶん。と強く思うました。

ここからは“当たり前”として語られることが多いネタなので、すごくツマンナイ話になるのだけれど、やっぱり「エキサイトブログニュース」に端を発する“ネットご近所付き合い”のあり方で露呈した、「サイトを更新するのが楽しいから更新してるんで、それを読みに来る人のことまで考えないでしょ。フツー」というblogでは当然の発想がある限り、blogはblogであり続けるし、紙メディアがそこに便乗しようとしても成功する率は低いんじゃないかという気がする。話はblogに限らないけど。

要は書き手が商業ベースで思考できるかどうか、出版社側は小さなちいさなコミュニティで流通しているデータを商業ベースに展開(あるいは育成)可能かを見極めることができるかどうか、ということに尽きるんじゃないかと思うわけですよ。

その意味で、ライブドアと幻冬舎が手を組むというのは、すごくわかりやすい。新人発掘が進まない幻冬舎にしてみれば、Webの有能な書き手にたやすくリーチできるようになれば御の字だし、同時にタレント本も作りやすくなる。彼/彼女たちに、まずはblogにエントリーさせればいいんだから。そのためのインフラとしてライブドアが機能するなら渡りに船。月刊カドカワとか野生時代(あるいはバラエティ)を産み育てた連中にしてみれば、取次ぎを必要としない、でも同等のインパクトを持つメディアだし(相手はこれまでのようなマスではないけれど)。

一方、ライブドアは、死に体とはいえ相変わらず権威のある紙媒体への昇華を可能とする道筋が付けられるわけだし、同時に幻冬舎経由で客寄せパンダを連れ込むこともできる。ほりえモンは取り立てて書籍に思い入れがあるわけではなさそうだから、むしろコンテンツ集積所に編集者的視点を持った人を導入したかっただけなんじゃないかと思う。そのうえで商業ベースの思考でblog(なりコンテンツ)を更新できるようなユーザーを増やしたいのかもしれない。もちろん、幻冬舎がもっているパスを使って既存の作家を取り込もうともするだろう(でも、片岡義男のサイト「今日という昔」みたいに、ダメダメになる可能性のほうが高いんで、既存の作家の取り込みはないだろうなあ)。

いずれにせよ、ライブドアにとっても幻冬舎にとっても、机の上の話としては滋味溢れるオイシイ話だったんだろうなあ。てゆうか、老舗の文芸系出版社でもなく、もちろんPC系出版社でもなく、“風雲児”と呼ばれる見城徹のところを選ぶってのが、なんとも逝けてる。これでライブドアの市民記者を束ねる役で花田紀凱が参加すれば、とりあえずスリーカード。あと誰が来ればフォーカードになるんだか、あるいはフルハウスなんだかよくわかんないけど。

でもさ、有能な書き手って、母数が大きくなってもそんなには出てこないよ、きっと。有能な読者がいない世界に、有能な書き手が存在できるなんて、ありえなくない?

これは便利(≠ライオン)

ホントに便利かどうかはともかくとして、きちんとした基準と網羅状況を見れば便利だし労作だよなあ。

備考 データベースに加えるかどうかの基準
基本は「『ネット』『発』『書籍』」であることがです。詳しく書くと……

1.「ネット」=「元ネタがWWWで公開されていたサイトであること」
言うまでも無く「ネット≠WWW(ネット⊃WWW)」ではありますが、当ページでは「ネット=WWW」と定義します。
2.「発」=「ネットでの公開が本来の目的であったと思われるサイトであること」
つまり、書籍化を念頭としてネットに公開されていた小説等は対象外です。
3.「書籍」=「ISBNの付けられた書籍であること」
当ページでは、書籍を区別するコードとしてISBNのみを使用しています。
よって、ISBNの付いている出版物のみを「書籍」と見なします。
4.その他対象外となる事柄
・ネットやPCに関する技術書/指南書の類
・洋書/外国の書籍
・電話帳的なデータベース書籍

※ なぜ細かい基準を設けるのか?
なんでもかんでも対象とすると、データの数が膨大となり本来の目的である「ネット発書籍のデータベース」の意義が薄れるから。
ネット発書籍データベース=http://ruku.jfast1.net/netbook/

例外事項などは端折っちゃってるので、原典に当たったほうがいいと思う。個人的にはこの最後の姿勢が潔くて好き。

  • ネット発書籍データベース=http://ruku.jfast1.net/netbook/

400年

スペインからの報道によると、同国の作家セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」の初版とみられる本がこのほど、同国南東部のムルシエで発見された。今年はドン・キホーテ出版400周年に当たり、各地で記念行事が行われており、初版本と確認されれば、お祝いムードを一層盛り上げそうだ。(時事)(02/05 09:20)
ドン・キホーテの初版本発見か 出版4百周年のスペイン(文化・芸能/asahi.com)

400年前の本ですかそうですか。現在刊行されている本で400年後も生き残っている本って、何冊くらいあるんだろうなあ。

表参道リブロ

すげー久しぶりに表参道のリブロに行く。ヒトいねー。いてもPC関連書周りにはヒトいねー。オライリーが一冊もなくなっていて、ちょっとビックリ。まあしかし、そんなもんだろう。

逆推薦

で、コレがいいと勧められたわけだが。

Visual Basicによるビジネスアプリケーション開発―オブジェクト指向設計で作る3層C/Sアプリケーション
ロックフォード ロッカ Rockford Lhotka 藤原 淳一 羽生田 栄一
翔泳社 (1998/12)
通常2~3日以内に発送

あまぞーん

下のエントリを作るんでAmazon.co.jpで『魔の山』(岩波文庫)を検索したわけだけれど、この上巻と「あわせて買いたい」に新潮文庫の下巻を勧めるってのは、どうなんだろうなあ。

魔の山

ドイツのノーベル賞作家、トーマス・マン(1875-1955年)の代表作「魔の山」の舞台となったサナトリウム(結核療養所)を独政府が売却していたことが、このほど明らかになった。財政赤字穴埋めの足しにしたもので、ドイツの財政難は自国作家の名著のシンボルまでも手放さざるを得ないほど深刻なようだ。
[...]
だが、財政赤字に苦しむ独政府は昨年末、スイスの不動産会社に約900万ユーロ(約12億円)で売却。購入業者は、現在療養ホテルになっている建物を高級老人ホームに改修する計画という。
独シンボル「魔の山」舞台サナトリウムを売却(社会/ZAKZAK)

この記事のポイントは“ドイツ政府は財政赤字を埋めるためにノーベル賞作家が小説の舞台に使ったサナトリウムを売却した”こと。日本で言うと、川端康成が小説の舞台に使ったナンカを売却した、としたといった感じか。この場合なにを売却するのかよくわからんけど。

いずれにしても、トーマス・マンはもちろん『魔の山』も知らず、日本人ではないノーベル賞受賞者のことなど把握する気もなければ、他の国の財政赤字なんてどうでもよいマスに紹介するにはもったいない記事だと思われ。もったいない。

いまどきトーマス・マンなんて読む奴は、大学でドイツ文学を専攻するごく一部なんじゃないかなあ。はっぴいえんどのファンが、そのルーツミュージックのひとつとしてバッファロー・スプリングフィールドを聴いたように、北杜夫ファンの大半はトーマス・マンへと対象読書広げていったものだけど。そういうのとは別に、『ベニスに死す』とか『トニオ・クレーゲル』くらいは読んでるんだろうか? BL系の女子は読んでるかもしれないなあ。

ちなみに、『魔の山』は高校時代に読んだけど、死ぬほど退屈で後半はほとんど苦痛だった記憶がある。ダメじゃん。

魔の山〈上〉
魔の山〈上〉
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トーマス マン 関 泰祐 望月 市恵
岩波書店 (1988/10)
魔の山〈下〉
魔の山〈下〉
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トーマス マン 関 泰祐 望月 市恵 トーマス・マン
岩波書店 (1988/10)

組織票はダメよ

Amazonでは、売れ筋商品として上位に露出させるためにまとめ買いをしたとしても、それは反映されないんだそうだ。

たとえば、宗教団体が教祖の書籍を5000人がひとり1000冊Amazonで購入したとしても、反映されない。そういう具合にプログラムされているという。これは宗教団体に限らず、版元だろうが政治団体だろうが同じこと。

考えてみれば当然の措置だよなあ。

デボラおばあちゃんの.NET本

読みたいですな。いろいろ問題のあるApressからの書籍ですけど。

つか、Deborah Kurataの名前をホントに久しぶりに見た気がする。

Best Kept Secrets In .Net
Best Kept Secrets In .Net
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Deborah Kurata
Apress (2004/09/13)

ハックシリーズ

つらつら見てて気がついたけど『BSD HACKS』も翻訳発売されるんだ。こっちはとりあえず買いでしょう。買ってすぐに読むかどうかは別として。まあオライリーなんで、そう簡単になくなるとは思えないけど、BSD関連雑誌(「BSDマガジン」ですな)が休刊になって、書籍もかなりしょぼい状況(これはLinuxに押されたせいもあるけど)ということを踏まえて、“もっとがんばれ超がんばれ”の気持ちをこめつつ。

なんかもうどこを見ても悲壮感漂う状況ですなあ。

BSD Hacks
BSD Hacks
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Dru Lavigne
(2005/03)
近日発売 予約可

Amazonハック

『BlogHacks』も読みたいけど、『AmazonHacks』も読みたいなあ、とか思ってamazon.co.jpの書評を読んでみたら、なんというかボロクソ。“Amazon.comのハックであってAmazon.co.jpのハックじゃない”からはじまって、“Amazonが配るパンフレット”とまで言われちゃうってのは、どうなんだろうなあ。おかげで「アマゾンをもっと使いこなすための1冊」というタイトルの書評が、「担当者、必死だな(藁」という感じなってしまっていて涙を誘う。

最後の「Amazonを使いこなすために」という書評の“Amazonを更に活用するHackerへの示唆を与えることになりそう”という一文が一番的を射ているのではないか。

まあ、オライリーのサイトからソースコードをダウンロードするだけで十分というご意見は、まさにその通りっぽいんだけど。実際に参照したいのは、

の「AmazonWebServices.vb」だけなんで。

Amazon Hacks 世界最大のショッピングサイト完全活用テクニック100選
ポール・ボシュ 篠原 稔和 ウェブ・ユーザビリティ研究会
オライリー・ジャパン (2004/04/24)

あったあった

あ。これか。

なんというか、サブタイトルが英文そのまんまってのはどうなんでしょうか。「暗号、認証、ネットワーク、入力関連」って、一番ホットなトピックだと思うんだけどなあ。ここを出さずになにを出すという。

他人様の書籍なんで、読めればどうでもいいですけど。

こいつも忘れずに

それとこっちも忘れずに。てか、こっちもC/C++なんだけどねえ。まあ、デファクトスタンダードで枯れた開発言語だからこそ、こーゆう本も企画できるんだろうなあ。

この「VOLUME2」もリリースされてるはずなんだけど、なんでamazonでは取り扱ってないのかな。

C/C++セキュアプログラミングクックブック〈VOLUME1〉基本的な実装テクニック
ジョン ビエガ マット メシエ John Viega Matt Messier 岩田 哲 光田 秀
オライリージャパン (2004/09)

この書籍も押さえとく

C++は使わなくなったから、ホントは不要なのかもしれないんだけど。ただ、あとで読みたくなったときに入手が不可能になる可能性が高いからなあ。同時にそういう後ろ向きの発想でモノを買うのは躊躇しちゃうんだけど、でもこれまでの経験から言えば、書籍に限らずどんなものでも見つけた時点で“買い”なんだよね。

そういえば、この本はいつになったら「近日発売」が取れるのだろうか。amazletを呼び出したときは相変わらず「近日発売(予約可)」になっている(削除しちゃったけど)。先月末には発売されていたハズなんだけどなあ。いまオーダーすると1月19日には手元に届くのだろうか?

C++の設計と進化
C++の設計と進化
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ソフトバンクパブリッシング (2005/01/19)

困ったときの

書籍頼み。やっぱりこれは買っとかないと。なんて思ってみたり。

Blog Hacks ―プロが教えるテクニック&ツール100選
宮川 達彦 伊藤 直也
オライリー・ジャパン (2004/08/07)

要予約

これはやっぱり買いでしょう。ウワサによるとBjarne Stroustrupの30ページを超えるもっすごい前書きがあるそうで。しかも“初版発行の1994年から現在まで、さらに未来のC++0xについて”Bjarneが熱く語っているらしく、いやこれは楽しみ。

C++の設計と進化
C++の設計と進化
posted with amazlet at 04.12.20
ビョーン ストラウストラップ Bjarne Stroustrup 岩谷 宏 エピステーメ
ソフトバンクパブリッシング (2004/12/22)

[私信]

「迷ってるなら買いなさい」のお言葉に従って例のC/C++本は購入しました。なのでお礼に逆推奨!

電子出版

ちょっと読んでみたい気もするが(弊社もはいってるし)、200ページで3万9千円という値段はちょっと個人では手が出ないなあ。

2003年度に続き、2004年度も出版不況といわれ続けています。その中で電子書籍市場は、大きく成長する兆しが見えてきました。この調査報告書は、昨年度に引き続き、電子書籍ビジネスの現状、将来の展望はどうなっているのかということについて、主な電子書籍販売サイトや出版社、ベンダーなど関係者へのヒアリングを行うと共に、6000人を超えるインプレス読者にアンケート調査を実施し、その結果をまとめたものです。

注目の電子書籍ビジネスの先端動向を多角的に分析・解説2004年最新版ついに発売開始(インターネット生活研究所)

購入 at ジュンク堂

久しぶりに本屋に行く。

いやあ、人がいないなあ。休日の池袋(しかも目白寄り東口)というお日柄・土地柄のせいなのかなあ。平日だと、ジュンク堂裏手の予備校生がわさわさいるんだけどねえ。

まあ、これだけいないといっそ気持ちいいといういいかたもできるけど。

ただまあ、プログラミング関連の書棚は、ホントに涙が出るほど人がおりませんでした。

書棚占有面積において、Javaは相変わらず優勢。ついでC/C++関連。.NETは組み込みプログラミングより若干多い程度か。というかTeXと競ってる時点でダメというウワサも(笑)。

4.4BSDの設計と実装
4.4BSDの設計と実装
posted with amazlet on 03.10.05
マーシャル・カーク マキュージック マイケル カレルズ キース ボスティック ジョン クォーターマン Marshall Kirk McKusick Michael J. Karels Keith Bostic John S. Quarterman 砂原 秀樹 七丈 直弘
アスキー (2003/09)