Don't panic!
Better Make It Through Today. RSS Please read my disclaimer.
一部報道ではボルトの走りを「世紀の欽ちゃん走り」とした刈屋アナウンサーの実況を名言として取り上げているわけだが、それはあまりにも無茶だろう。
これはまあ、どんだけ刈屋さんに名言を期待しているかということの裏返しなワケだけれど、スポーツ報知とはいえ、やっぱりそういう姿勢はまずいと思うなあ。というか、スポーツ報知で見れば平気でスルーできるのだけど、Webに散らばるテキストデータとして見ちゃうと、クオリティペーパーもタブロイドペーパーも同じレイヤに存在することになるため、「名言っちゃー名言か」なんて、だまされそうになる点に注意しなければならない。
で、おれが選ぶ今回のオリンピックの名言メイカーは、これはもう、女子ソフトボール解説の宇津木さんを第一に推挙したい。
ご覧になっていた方はご存知かと思うが、試合中の宇津木さんは、解説者ではなく、むしろ監督。
「バットを出すタイミングが早いなあ。もっとボールをよく見て」とか「(ボールに)当ててく当ててく!」とか「相手チームのように、無理に引っ張らなくてもボールに当てるだけでいいから」とか、実況アナウンサーの質問はおざなりな(というか木で鼻をくくったような)返しだけで、彼女の心はすっかりダグアウト。
ホームラン性のいい当たりが出たときは、
「はいったー!!!!!!!!!11」
と絶叫し、自分の声で我にかえったかと思いきや、捕球されるまで「うあーっ!!!!」のままという。
まあ、その気持ちの入りようがテレビのこっち側まで伝わってきて、むしろ気持ちがいいという、稀有な中継となったわけでございます。
だから優勝が決まった瞬間の「やったーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」も、全然イヤミじゃなくて、気持ちが冷めない。通常、アナウンサーとか解説者の「やったー」とか「ゴォォオオオオオル!!!」とかは、“ひと段落着きました”とか“終わりました”という、休符あるいは終了の合図として認識されるものなのだが、宇津木さんの絶叫は、ホントに万感の思いがこもっていて、それがこっち側にびんびん響きました。素晴らしい。
あとはもう涙を押し殺そうとするものの言葉にならない、という展開もすばらしく、アナウンサーは「放送席に向かって(選手が)一番をアピールしてます」と追い討ちをかけ、「うぅぅぅ」という嗚咽が、アテネは言うに及ばずシドニーやその前の試合のさまざまなシーンまで呼び起こし、臍の裏側あたりから歓喜が沸き起こってくるという、なんというか前回の刈屋名言時を髣髴とさせる瞬間となったわけでございます。
正確には“名言”ではないものの、解説者・宇津木の存在が、今回のオリンピックの最大の“名言”であったかと思います。
いやもう、本当にありがとうございました。
04:13 | Add comment | #sports | PermaLink
Name
Email
Homepage
Security Word
Type in the security Word
Remember Me
Content (HTML not allowed)
そこにあることが“名言”だった件
一部報道ではボルトの走りを「世紀の欽ちゃん走り」とした刈屋アナウンサーの実況を名言として取り上げているわけだが、それはあまりにも無茶だろう。
これはまあ、どんだけ刈屋さんに名言を期待しているかということの裏返しなワケだけれど、スポーツ報知とはいえ、やっぱりそういう姿勢はまずいと思うなあ。というか、スポーツ報知で見れば平気でスルーできるのだけど、Webに散らばるテキストデータとして見ちゃうと、クオリティペーパーもタブロイドペーパーも同じレイヤに存在することになるため、「名言っちゃー名言か」なんて、だまされそうになる点に注意しなければならない。
で、おれが選ぶ今回のオリンピックの名言メイカーは、これはもう、女子ソフトボール解説の宇津木さんを第一に推挙したい。
ご覧になっていた方はご存知かと思うが、試合中の宇津木さんは、解説者ではなく、むしろ監督。
「バットを出すタイミングが早いなあ。もっとボールをよく見て」とか「(ボールに)当ててく当ててく!」とか「相手チームのように、無理に引っ張らなくてもボールに当てるだけでいいから」とか、実況アナウンサーの質問はおざなりな(というか木で鼻をくくったような)返しだけで、彼女の心はすっかりダグアウト。
ホームラン性のいい当たりが出たときは、
「はいったー!!!!!!!!!11」
と絶叫し、自分の声で我にかえったかと思いきや、捕球されるまで「うあーっ!!!!」のままという。
まあ、その気持ちの入りようがテレビのこっち側まで伝わってきて、むしろ気持ちがいいという、稀有な中継となったわけでございます。
だから優勝が決まった瞬間の「やったーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」も、全然イヤミじゃなくて、気持ちが冷めない。通常、アナウンサーとか解説者の「やったー」とか「ゴォォオオオオオル!!!」とかは、“ひと段落着きました”とか“終わりました”という、休符あるいは終了の合図として認識されるものなのだが、宇津木さんの絶叫は、ホントに万感の思いがこもっていて、それがこっち側にびんびん響きました。素晴らしい。
あとはもう涙を押し殺そうとするものの言葉にならない、という展開もすばらしく、アナウンサーは「放送席に向かって(選手が)一番をアピールしてます」と追い討ちをかけ、「うぅぅぅ」という嗚咽が、アテネは言うに及ばずシドニーやその前の試合のさまざまなシーンまで呼び起こし、臍の裏側あたりから歓喜が沸き起こってくるという、なんというか前回の刈屋名言時を髣髴とさせる瞬間となったわけでございます。
正確には“名言”ではないものの、解説者・宇津木の存在が、今回のオリンピックの最大の“名言”であったかと思います。
いやもう、本当にありがとうございました。
04:13 | Add comment | #sports | PermaLink