某所で「出版不況ではなく出版衰退だ」というご指摘がございまして、「ナニをいまさら」と引きつり嗤い。
個人的な感覚としては、1995年を境に出版業界はずーっと下り坂で、それはまさに衰退と呼ぶにふさわしい按配で、もはやチキンレースの状況を呈しているのは周知のとおり。とはいえ、“上がったり下がったり”を繰り返すのが好況・不況のありようなら、そのスパンが100年単位なのかもしれず、そういう意味では“底を打ってないからまだ不況”という認識でもOKなハズ。
では、どこまで行けば底を打つのかという話になるのだけれど、出版物の流通が今の1/5,000くらい、あるいは1/50,000くらいになるまで縮小すると底を打つのではないかと愚考する。それくらいのサイズが、おそらく日本の活字事情にちょうどいいのではないか。根拠はないけど。
その上で、さらに悲観的な見通しを述べさせていただければ、少子化や識字率といった諸問題を考慮した場合、このサイズは年々小さくなるはずなので、いや、やっぱり衰退と呼ぶべきなのかもしれない、とか思ったり。
で、細々と残った活字が、すべてお手軽TVドラマの劣化版ノベライズ的読み捨て御免本だったら、ちょっとイヤかもしれない。
まあ、残りの時間をすべて費やしたとしても読みきれないほどの古典があるから、基本的にはそれはそれでかまわないんだけどね。