BillGもJimAもDonBもいた

VistaだのOffice12だののリリースを控えて、ビルGが何を言うか、どこを指し示すか、どんなフレーズで興奮させてくれるかが、最大の興味の対象だったんだけど。うーん。どうしたものか。

たしかに20年という歳月を経過することでエンドユーザーの環境は向上したし、今後も向上し続けるに違いない。つか、向上し続けなければ別のナニカに取って代わられてしまうかもしれない。

たとえばOfficeと言えば“good enough”なプロダクトの代名詞だったりするわけだけれど、でもそれは機能がgood enoughなだけで、エンドユーザーにとって本質的なところ(たとえば表示だったり機能へのアクセシビリティだったり)は、やっぱり十分ではない。細かいことを言ってしまえば、なんで相変わらずGDI+よ、とか。あるいは下手すると画面の端まで埋め尽くすまでたどらなければならないメニュー構造だったりとか。

そういった現行のシステムのダメな点をクリアするためのプラットホームがWindows Vistaであり、一発目のプロダクトがOffice12やIE7です。そこにはWindows XP以上のExperienceがあり、それをエンドユーザーに体験させられるのは開発者である皆さんです。って、ゆぅじゃな~い。

……。それはそうかもしれないんだけどさ。

GDI+を使用してコードをゴリゴリ書いても実現できなくはないけど、VS2005の上でDirectX(Presentation Fx)を使ったほうが生産性も向上も見込めます。って、ゆぅじゃな~い。

……。それはそうかもしれないんだけどさ。

あなたがた開発者がVista(と、それが提供するフレームワーク)をベースとした開発を行なうことで、エンドユーザーはより快適なPC環境に親しむことができるのです。どんどん新しいフレームワークでアプリケーションを作ってください。って、ゆぅじゃな~い。

……。それはそうかもしれないんだけどさ。でもそれってPDC2003で耳にしたメッセージと、どう違うんだ?

たしかにドンとクリスの掛け合いプログラミングもあったさ。Ajaxを使用してものすごくカンタンにリッチな表示もして見せたさ。でも、なんでこんなにアドレナリンが出てこないんだろう。「HTTP」を「H-IT-P」と表示していたせいだろうか。Office12に採用された「タブ」がボーランドのC++ Builderのインターフェイスを彷彿とさせたせいだろうか。結局Vistaがどろろみたいな状態でリリースされそうなせいだろうか。ジムもクリスもいまいちノリが悪かったせいだろうか。

もしかすると、おれはなにか大きなものを見落としているのかもしれない。